ガラパゴス諸島など素敵な観光地のあるエクアドルですが、南米ということで注意が必要な国でもあります。
特に、本土では犯罪が多く、邦人も相次いで被害に遭っているのです。
そこで、今回は安全にエクアドルを楽しむために、旅行中に注意しておきたいことについて紹介していきます。
エクアドルに旅行する際にはぜひ参考にしてくださいね。
この記事の目次
世界治安ランキング68位のエクアドル
参考サイト:http://worldpopulationreview.com/
アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、エクアドルは68位となっています。
結論:注意が必要
昼間でも凶悪な犯罪が多く怯えるということはないエクアドルですが、日本と比べるとやはり犯罪は比較的多い傾向にあるので、注意が必要です。
特に強盗や窃盗などの犯罪も多いので、荷物の管理や人気のない場所では気をつけなければなりません。
外務省のデータも確認
参考サイト:外務省海外安全サイトホームページ
海外安全ホームページでは、エスメラルダス県北部地域、スクンビオス県、オレジャナ県、カルチ県で危険レベル3「渡航はやめてください」と勧告が出ています。
特にエスメラルダス県のサン・ロレンソ市では、爆弾による事件や銃撃・誘拐などの犯罪が横行しているので注意が必要です。
また、カルチ県南東部に不要不急の渡航の自粛を促しています。
その他にも十分注意が必要と勧告されている県や市もあるので、エクアドルに行く際には必ず確認してから比較的安全な場所を選び渡航してください。
レベル3の地域は退避の可能性もあるので、最初から渡航はできるだけやめましょう。
夜の一人歩きは大丈夫?
エクアドルでも夜間は犯罪率が高くなるので、都市部関係なく夜間の一人歩きはやめておきましょう。
男性でも危険な目に遭う可能性もあるので、男女問わず夜間はできるだけ外に出ないようにしてください。
また、少人数の場合も注意が必要です。
エクアドル旅行で最低限気をつけるべき点3つ
エクアドル旅行で最低注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 注意点①:海外旅行保険
- 注意点②:インターネット環境
- 注意点③:言語の問題
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:海外旅行保険に加入しておく
海外旅行保険とは
エクアドル旅行で気をつけることは、海外旅行保険に加入して滞在するようにするということです。
これは、旅行中にアクシデントに見舞われる、病気やケガをしてしまうなど、医療処置を受けなければならなかった場合に、海外旅行保険に加入しておけば、そのようなトラブルに対して金銭的な補償以外に、日本語によるサポートを受けることができるため、安心して旅行を楽しむことができます。
おすすめはエポスカード【年会費無料】
年会費無料のエポスカードを作成しておくと安心です。
エポスカードは海外旅行保険が付帯しているタイプ(無料)です。
エポスカードは旅行の支払いをカード利用することで保険適用になりますが、エポスカードで「航空券」や「日本で空港に向かうリムジンバスや電車」の支払いをするだけで適用に!
もちろん、海外での「鉄道、バス、タクシー」の支払いに利用でもOKです!
海外旅行保険として必要性が高いと言われる疾病の他、携行品の損害を補償してくれるカードです。
特に医療行為においては最高270万円まで保険金の支払い対象となり、最長90日間の補償を受けることができます。
エクアドル旅行へ行かれる際は、年会費無料のエポスカードがおすすめですよ。
>>エポスカード公式サイト
海外旅行保険付帯カードの基本知識
海外旅行保険付帯のクレジットカードには2つ種類あります。
- 自動付帯
カード持っているだけで自動的に保険が適用される - 利用付帯
旅行費用など、保険適用条件となる料金をカードで決済した場合に保険が適用される
自分が持っているカードの保険適用の条件を確認してみましょう。
また、「クレジットカードの海外旅行保険」はカードを複数持つほど保険の補償金額が合算され適用されます。
海外旅行保険付帯のクレカを1枚も持っていない場合は、新しくクレジットカードを発行するのを必須でおすすめします。
さらにクレジットカードで最高にお得に旅をしたい方は、「【旅行保険付き】旅好きのクレジットカードおすすめ4選 裏技」でも紹介していますので読んでみてください。
注意点②:インターネット環境
海外旅行で重要なのがインターネット環境。
結論としては、エクアドルで移動中にスマホを使用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルした方が便利です。
フリーWi-Fiは主要施設だけ飛んでいる
まず、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店ではフリーWi-Fiが飛んでいるので、それらの施設では無料でインターネットを使用することができます。
しかしそれ以外の場所ではフリーWi-Fiが飛んでいないことが多いので、移動中や街中ではなかなかネットに接続することができません。
仲間とはぐれる危険性がある
そのため、ポケットWi-Fiが無ければ以下のような不備が起こります。
- スマホで地図を見ながら移動できない
- 移動中に観光地など調べ物ができない
- SNSに写真をアップロードできない
スマホが繋がらなければ最悪の場合、旅行仲間とはぐれる危険性があるので注意。
なので一般的には、海外旅行専用のポケットWi-Fiを持って行きます。
グローバルWi-Fiがおすすめ
旅行好きに人気なポケットWi-FiがグローバルWiFiです。
グローバルWiFiの特徴は
- エクアドルであれば970円/日程度
- 1つのWi-Fiを一緒に旅行に行く全員が使用することができる
このように、とにかくコスパが良いです。
デメリットといえば、当日に空港で借りると割引対象外となります。
そのため、以下のキャンペーン専用ページから事前に予約しましょう。
注意点③:言語の問題
旅行に行く際、現地の言葉を喋れないと何かと不便で不安ですよね。
日本では当たり前にできている会話ができないと、とてもストレスに感じ不慣れな海外なら尚一層です。
エクアドルの公用語はスペイン語です。
英語はエクアドルでは、主要観光スポット・空港やホテルでは通じることが多いです。
しかし、海外旅行中は予想もしていなかったトラブルが付き物です。
その理由を以下に簡単にまとめました。
公用語が話せないと困ってしまうこと
- 道に迷ってしまった
- レストランでの注文
- 交通機関が思うように利用できないとき
- 急な体調不良
- トラブル全般
これらで困ってしまう。
英語が話せない、現地の言葉に不安な人はポケトークがおすすめ
旅行が好きな方に、大人気でテレビでも話題になった「夢の通訳機」ポケトークです。
ポケトークを持っているメリットとは
- 旅行中の不安やストレスから解放される
- 現地の人とコミュニケーションが取れるので旅行が楽しくなる
- 他の翻訳機と比べ、翻訳言語数が61ヶ国語:音声とテキスト、21ヶ国語:テキストのみ。合計82言語と圧倒的に多い
- 双方の翻訳が可能(日本語→英語、英語→日本語)
- 翻訳の正確さが高い
- Wi-Fi環境がなくても利用ができる
また、エクアドルの公用語である”スペイン語”には、音声翻訳・テキスト翻訳の両方に対応しています。
ポケトークさえ持っていれば
今まで海外旅行中に感じていた、不安やストレスが一切無くなります!
なので、精神的なストレスから解放されその分旅行が楽しめるのです。
エクアドル主要エリアの治安事情
キト
キトの旧市街地では首絞め強盗や窃盗などが多く、夜間は人通りも少なくなるので特に注意が必要です。
新市街地のほうが比較的人が夜間も多いので、用がある時は新市街地を利用すると良いでしょう。
また、どちらも昼間なら観光地であれば警察や観光客も多いので、スリに気をつける意識があれば良いですね。
ただし油断は禁物であり、パネシージョの丘あたりは徒歩で行き帰りをしていた観光客が強盗に遭う被害もあったため、注意するという意識は持っておきましょう。
グアヤキル
グアヤキルでは、銃を使った殺人事件や強引に物を盗ろうとする窃盗事件が目立っています。
銃を使用した事件は住宅や店内で頻繁に起きていますが、窃盗は日常茶飯事に起こっていると思っていた方が良いでしょう。
実際にあった窃盗事件には、置き引きや気が付かない間のスリも多いですが、通りすがりにバッグや持ち物を強奪するケースも頻繁に起きています。
窃盗被害に遭わないために、バッグは手放せないものを使用すること、知らない人との物理的距離は近づけないこと、持ち物は自身から離れないように徹底することが必要です。
銃撃事件に巻き込まれないためには、同じ場所に長時間居続けないこと、危険を感じたらその場から速やかに立ち去ることを心掛けてください。
ガラパゴス諸島
ガラパゴス諸島はエクアドルの本土から離れた諸島ですが、治安は悪くなく、目立った事件は無いとされています。
エクアドルの治安としては、グアヤキルの方が治安の悪さが深刻なので、観光客はガラパゴス諸島に行きやすいという声もあります。
しかし、ガラパゴス諸島は珍しい生き物が生息していることで、生き物を狙った窃盗が多々あります。
そのような行為をしている人が出入りしているため、必ず事件が起こらないとはいえません。
治安が劣悪とされるグアヤキルと同様、自身の防犯対策は十分に行い、観光の際はホテルのスタッフからの情報で行動することを心掛けてください。
エクアドル観光客を狙った主な犯罪事例と対策
事例1.窃盗
エクアドルのキト市内で、タクシーに乗車中の女性が窓から操作中のiPhoneを盗られる事件が起きています。
女性は後部座席に座っており窓は開放された状態で、犯人は手を入れて奪い取る形でiPhoneを盗み取りました。
対策:タクシーでも窓は閉める
信頼できるタクシーなら車内は安全と思われがちですが、並走するバイクなどによって窓から貴重品を盗まれてしまう可能性もあります。
タクシーに乗車した際は、できるだけ窓は大きく開けないように、開けたとしても少しだけにしましょう。
参考:http://www.anzen.mofa.go.jp
事例2.置き引き
グアヤキルのバスターミナルで、男性が係員の案内によってバス車内に荷物を預けたが荷物が盗まれる事件が起きています。
係員は偽物でその後行方をくらましています。
バス会社に確認したところバスの関係者ではないことがわかりました。
対策:荷物は自分で管理する
どんな場合でも、荷物は自分の手元から離さないようにしてください。
預ける場合は、きちんと荷物の行方も確認できるようにするか、関係者であるかどうかを必ず確認して係員に預けるようにしましょう。
外では荷物を手放さないよう意識してください。
参考:http://www.anzen.mofa.go.jp
事例3.スリ
複数人でキト市内の観光地を徒歩で移動中、売り子風の男2人が近づいてきて執拗に物品の購入を迫り、そのスキに別の人物が被害者が所持していたバッグを切り裂いてしまい、貴重品や所持品を盗むという事件が起きています。
対策:人が多い場所ではバッグを守る
観光地など人が多い場所ではスリに注意しなければなりませんが、人を連れているからと言って安心できません。
どんな状況で所持品が奪われるか分からないので、できるだけバッグは自分の手前に守るように持ちましょう。
参考:http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbcrimesituation_243.html
日本人女性がエクアドル旅行で注意すべきポイント3つ
1.派手な服装や持ち物
ブランド品や貴金属を多く身につけることで、お金持ちだと思われてしまい狙われる可能性も高くなります。
バッグはもちろんアクセサリーにも注意してください。
特に高級時計などは目につきやすいので、できるだけ旅行の際には自宅に置いておくほうが良いでしょう。
女性は旅行先でもおしゃれでいたい気持ちもありますが、できるだけ身につける装飾品から服、バッグは控えめでブランド品ではないような物を選ぶようにしてください。
2.夜間の外出
夜間は複数人でも女性だけの外出は危険です。
性犯罪よりも強盗に遭う危険性があります。
人数が少なければ誘拐される危険性もあるでしょう。
男性がいたとしても日本人だとわかれば狙われる場合も否定はできませんので、夜間は基本的に外出しないほうが良いです。
また、どうしても出なければならない場合には、信頼できるタクシーを利用するなど安全な方法で外出するようにしてください。
もちろんタクシーを利用する場合は、帰りも利用できるようにしておきましょう。
3.露出
肌の露出によってトラブルを招く危険性はあります。
女性を尊重する国なので性犯罪は少なめだと言われていますが、それでも犯罪に遭う可能性は日本でも同じく否定はできません。
また、露出が高い服装では高地以外の場所だと、蚊に刺されることで感染症になる危険性があります。
高地でも、もしも他に虫がいた場合には、蚊以外による感染症の心配もあるため注意しておいたほうが良いでしょう。
犯罪にも注意したいですが、合わせて虫刺されによる感染症にも注意するために、肌の露出を控えた服装を心がけてください。
子連れ旅行者がエクアドルで注意すべきポイント
エクアドルでは子供を巻き込んだ犯罪として注意したいのが誘拐です。
大人の日本人が誘拐されるという事件は起きていますが、子供も注意しておいたほうが良いでしょう。
必ず手を離さないように、一人で出歩く、側から離れるようなことがないよう注意してください。
また、治安以外では生水や生物、サラダなども注意してください。
お腹を壊す危険性があるので、ミネラルウォーターを飲んだり、火を通した食べ物を食べたりしましょう。
他にも、虫による感染症から狂犬病などの危険もあるので、必要な予防接種を済ませてから渡航してください。
その他エクアドル観光で注意すべきポイント
パスポートのコピー
エクアドル旅行で気を付けることは、パスポートのコピーを必ず持参しておくということです。
これは、スリやひったくり、置き引きなどの被害のに遭った場合、万一パスポートを盗まれてしまうと帰国できなくなってしまうことを防ぐためです。
エクアドルへ観光旅行に訪れる方は非常に多く、日本人もその中に入っています。
そのため、日本人が観光旅行する際も注意が必要な国だと言われています。
当然ながら毎日のように軽犯罪は起こっているため、あなたが軽犯罪の標的になる可能性もあります。
このように、安全な旅行を行うことができるよう、万一に備えパスポートのコピーは準備しておくようにしましょう。
カメラは盗まれるリスクが最も高い
海外旅行では、一眼レフやGoProなど高級カメラを持ち歩くのは非常に危険です。
理由は、スリやひったくりに合う危険性が高まるからです。
実際に外務省が公開している海外邦人援護統計によると、渡航者のトラブルで最も多いのは窃盗被害。その中でも、盗まれやすいものの代表格がカメラです。
カメラが狙われる理由は、”軽量なので盗った後の逃走が簡単だから”です。
レンタルカメラが人気
そのため近年では、レンタルカメラを利用する渡航者が増えています。
こちらのRentry(レントリー)では、人気のGoProや水中カメラなど、品揃えも豊富です。
Rentryを利用すれば、わざわざカメラを購入する必要もなく、万が一盗まれても保険で対応してもらえるため安心ですね。
リュック
スリやひったくりなどの犯罪も多いので、カバンはリュックを選ぶことをおすすめします。
ですが、リュックの開け口がゆるいタイプや、片方の肩だけにかける持ち方はスリやひったくりに遭う可能性が高くなるので注意しましょう。
人が多い場所では開け口がしっかりしているタイプでも、手を入れられることがあります。
人が多い場所では持ち方も自分の胸側に変えるなど工夫してください。
また、リュックだから安全だと考えるのも危険なので、貴重品は多く持ち歩かないようにしましょう。
ホテル
エクアドルも広いので宿泊する場所によっては危険な地域もあります。
特に海外安全ホームページで勧告されている場所での宿泊には十分注意するか、避けて宿泊してください。
また、キトなど主要な都市での宿泊の場合は比較的安全だと思われる新市街地を選びましょう。
さらに、ホテルに宿泊する際には、荷物もしっかりと管理してください。
貴重品はセーフティーボックスへ、誰か来た時には誰が来たのか確認してからドアを開けるようにしましょう。
また、部屋にいる時でもしっかりと鍵は閉めて、外出の際は鍵をフロントに預けるようにしてください。
クラブ
キトやバニョス、クエンカやロハにも数多くのクラブやバーが立ち並び、夜も十分楽しむことは可能です。
しかし、夜の外出はとても危険なので、出向く際には必ずタクシーを利用してください。
電車でも移動することは可能ですが、それでも夜は強盗に遭う確率も高くなるため、出歩かないことが一番でしょう。
徒歩で移動することになる場合には、クラブなどは諦めてホテルのバーなどで楽しんでください。
タクシーを利用する際も信頼できるタクシーを利用し、帰りもタクシーでホテルまで向かいましょう。
地下鉄
エクアドルにはまだ地下鉄はありませんが、キトで地下鉄の建設が進められています。
本来なら2019年に完成予定でしたが、まだ完成していないのでもう少し時間がかかる可能性があるでしょう。
そのため、利用するなら地下鉄ではなく電車の利用となります。
キトにもトラムがあるので利用することができますが、混雑していることが多いのでスリに注意しましょう。
他にはドゥランでも電車を利用することが可能です。こちらも混雑時には擦りに注意してください。
タクシー
タクシーはホテルで呼んでもらったタクシーが絶対信頼できるとは限りません。
そのため、自分で信頼できるタクシー会社を調べてから渡航してください。
信頼できないタクシーに乗車すると、ぼったくりに遭う可能性があります。
正規料金も調べておくと良いですし、乗車した際にメーターが動いているかも確認してください。
また、流しのタクシーは強盗に目をつけられる可能性もあり、走行中に襲撃されてしまう場合があるので利用しないほうが良いです。
タクシーと強盗が共謀しているということも考えられるので、気をつけましょう。
エクアドルには現在渡航できる?
エクアドルへの渡航は可能です。
エクアドルへの渡航について詳しく説明していますので、確認しておきましょう。
現状の隔離期間に関して
エクアドルへの渡航は可能ですが、外務省が公開する情報によるとエクアドルへの渡航の危険度をあらわすレベル指数は、現在レベル1となっています。
入国前の隔離期間についてですが、エクアドルは青色区分の最も軽いレベルにあたります。
有効なワクチン接種証明書を持っている場合は、出国前検査・到着時検査・待機が不要です。
有効なワクチン接種証明書が無い場合には、出国前検査のみが必要になり、到着時検査・待機は必要ありません。
まとめ
エクアドルにも観光地が多く、ガラパゴス諸島など神秘的な場所もあるため、とても楽しく過ごすことができる国です。
しかし、一歩間違えれば被害に遭う可能性も高く、命を落としかねない犯罪に巻き込まれてしまう場合もあるのです。
楽しかったと思える旅行にするためにも、エクアドルも危険であると認知して、気をつけながら過ごすようにしましょう。
そして、満喫できる旅にするように、ちょっとした注意を意識できるようにしてください。