パラグアイは南米の中心部にあり、大自然を感じることができる「モンダウの滝」や、世界最大の湿地帯「パンタナル湿原」など、有名な観光スポットを持つ国です。
そんなパラグアイへ旅行をする際、気になるのは現地の治安。
今回は、パラグアイ旅行を計画した際、治安や現地で気を付けることについて詳しく解説していきます。
この記事の目次
結論:パラグアイはやや危険
パラグアイは日本とは異なり、治安は良いとは言えない危険な国です。
スリや強盗などの犯罪が日常的に起こり、首都アスシオンでは治安の悪さが目立ちます。
そのため、貧民街に立ち入ることのないよう注意しましょう。
外務省のデータも確認
参考サイト:外務省海外安全サイトホームページ
外務省のデータによると、首都アスンシオンやシウダ・デル・エステ、エンカルナシオンなど、主要都市部においては、日常的に軽犯罪は多発していますが、十分注意を行い観光することは可能です。
しかし、プレシデンテ・フランコやカピタンバコなどでは身代金を目的とした誘拐事件が多発しているため、渡航は避けるべきだと言えるでしょう。
パラグアイの観光スポットでは、銃を使用する強盗事件や、スリ、置き引きが頻繁に起こる他、貧民街では麻薬トラブルによって殺人事件が起こるなど、非常に危険なエリアもあるため注意が必要です。
日本人が殺害される事件では、貧民街へ立ち入ったために強盗や窃盗被害に遭うケースも目立っています。
このようなことから、パラグアイを訪れる際は、最新情報を入手した上で渡航するようにしましょう。
夜の一人歩きは大丈夫?
パラグアイはエリアによって治安状況が悪く、昼間でも危険を伴うことがあるため、夜は治安も一変してしまいます。
そのため、夜の一人歩き、また、昼間であっても人通りが少なく薄暗い道を歩くようなことは避けてください。
パラグアイ旅行で最低限気をつけるべき点3つ
パラグアイ旅行で最低注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 注意点①:海外旅行保険
- 注意点②:インターネット環境
- 注意点③:言語の問題
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:海外旅行保険に加入しておく
海外旅行保険とは
パラグアイ旅行で気をつけることは、海外旅行保険に加入して滞在するようにするということです。
これは、旅行中にアクシデントに見舞われる、病気やケガをしてしまうなど、医療処置を受けなければならなかった場合に、海外旅行保険に加入しておけば、そのようなトラブルに対して金銭的な補償以外に、日本語によるサポートを受けることができるため、安心して旅行を楽しむことができます。
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海外旅行保険付帯カードの基本知識
海外旅行保険付帯のクレジットカードには2つ種類あります。
- 自動付帯
カード持っているだけで自動的に保険が適用される - 利用付帯
旅行費用など、保険適用条件となる料金をカードで決済した場合に保険が適用される
自分が持っているカードの保険適用の条件を確認してみましょう。
また、「クレジットカードの海外旅行保険」はカードを複数持つほど保険の補償金額が合算され適用されます。
海外旅行保険付帯のクレカを1枚も持っていない場合は、新しくクレジットカードを発行するのを必須でおすすめします。
さらにクレジットカードで最高にお得に旅をしたい方は、「【旅行保険付き】旅好きのクレジットカードおすすめ4選 裏技」でも紹介していますので読んでみてください。
注意点②:インターネット環境
海外旅行で重要なのがインターネット環境。
結論としては、パラグアイで移動中にスマホを使用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルした方が便利です。
フリーWi-Fiは主要施設だけ飛んでいる
まず、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店ではフリーWi-Fiが飛んでいるので、それらの施設では無料でインターネットを使用することができます。
しかしそれ以外の場所ではフリーWi-Fiが飛んでいないことが多いので、移動中や街中ではなかなかネットに接続することができません。
仲間とはぐれる危険性がある
そのため、ポケットWi-Fiが無ければ以下のような不備が起こります。
- スマホで地図を見ながら移動できない
- 移動中に観光地など調べ物ができない
- SNSに写真をアップロードできない
スマホが繋がらなければ最悪の場合、旅行仲間とはぐれる危険性があるので注意。
なので一般的には、海外旅行専用のポケットWi-Fiを持って行きます。
グローバルWi-Fiがおすすめ
旅行好きに人気なポケットWi-FiがグローバルWiFiです。
グローバルWiFiの特徴は
- パラグアイであれば1770円/日程度
- 1つのWi-Fiを一緒に旅行に行く全員が使用することができる
このように、とにかくコスパが良いです。
デメリットといえば、当日に空港で借りると割引対象外となります。
そのため、以下のキャンペーン専用ページから事前に予約しましょう。
注意点③:言語の問題
旅行に行く際、現地の言葉を喋れないと何かと不便で不安ですよね。
日本では当たり前にできている会話ができないと、とてもストレスに感じ不慣れな海外なら尚一層です。
パラグアイの公用語はスペイン語とグアラニー語です。
英語はパラグアイでは、主要観光スポット・空港やホテルでは通じることが多いです。
しかし、海外旅行中は予想もしていなかったトラブルが付き物です。
その理由を以下に簡単にまとめました。
公用語が話せないと困ってしまうこと
- 道に迷ってしまった
- レストランでの注文
- 交通機関が思うように利用できないとき
- 急な体調不良
- トラブル全般
これらで困ってしまう。
英語が話せない、現地の言葉に不安な人はポケトークがおすすめ
旅行が好きな方に、大人気でテレビでも話題になった「夢の通訳機」ポケトークです。
ポケトークを持っているメリットとは
- 旅行中の不安やストレスから解放される
- 現地の人とコミュニケーションが取れるので旅行が楽しくなる
- 他の翻訳機と比べ、翻訳言語数が61ヶ国語:音声とテキスト、21ヶ国語:テキストのみ。合計82言語と圧倒的に多い
- 双方の翻訳が可能(日本語→英語、英語→日本語)
- 翻訳の正確さが高い
- Wi-Fi環境がなくても利用ができる
また、パラグアイの公用語であるスペイン語には、音声翻訳・テキスト翻訳の両方に対応しています。
ポケトークさえ持っていれば
今まで海外旅行中に感じていた、不安やストレスが一切無くなります!
なので、精神的なストレスから解放されその分旅行が楽しめるのです。
パラグアイ観光客を狙った主な犯罪事例と対策
ここでは、パラグアイ観光客を狙った主な犯罪事例と対策についてみていきましょう。
事例1.パラグアイ刑務所から受刑者76人脱獄、トンネル掘って逃走
2020年1月、警察当局は、ブラジルとの国境付近にある刑務所から19日、受刑者76人が脱獄したと発表しました。
脱獄囚の多くが麻薬や武器の違法取引に関わるブラジルの巨大犯罪組織のメンバー。
この事件に伴い、刑務所長が解雇されました。
参考 : https://www.afpbb.com/articles/-/3264442?cx_part=search
対策:刑務所の近くには近寄らない
パラグアイを旅行中は、なるべく刑務所の近くには近寄らないようにしましょう。
また、現地でもニュースには常に気を配ることが大切です。
事例2.オートバイや重機を利用した強盗事件が発生
パラグアイの首都であるアスンシオン市及びシウダ・デル・エステ市等の都市周辺では,オートバイや銃器を利用した強盗事件が頻発しています。
バス車内でのスリ被害,中心街ではひったくりや置き引き等の窃盗事件も頻発しているため注意しましょう。
参考 : https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_258.html
対策:身の回りの貴重品には気をつける
パラグアイを移動中は常に身の回りの貴重品に気をつけるようにしましょう。
特に人が集まる公共交通機関では注意が必要です。
貴重品が入ったバッグは前に抱えて持つようにしてください。
事例3.日本人男性が殺害される
2016年にパラグアイ中部ペドロフアンカバジェロで1月29日、日本人男性が銃撃を受け殺害されました。
殺された男性は商店や金融業を営んでおり、金銭トラブルが原因だと考えられています。
警察は当時24歳のパラグアイ人の男を逮捕。
男は一度逃走を図りましたが、犯行の3日後に捕まりました。
参考 : http://www.nikkeyshimbun.jp/2016/160205-74colonia.html
対策:現地の人とトラブルにならないように気をつける
パラグアイでは、現地の人とトラブルにならないように気をつけましょう。
トラブルになりそうな時は、すぐに警察に連絡をし助けを求めるようにしてください。
日本人女性がパラグアイ旅行で注意すべきポイント5つ
ここでは、日本人女性がパラグアイ旅行で注意すべきポイントを5つご紹介します。
1.スキミングの被害に注意
パラグアイでは、街の中でATMを利用し、キャッシングなどを行った場合、キャッシュカードの番号等を盗み取られるスキミング被害が起こっています。
そのため、ATMを利用する際は、周辺に不審な人物がいないか、また、カード挿入口にスキミングされるような何らかの細工がなされていないかなどを確認しましょう。
また、万一スキミングの被害に遭った場合でも、盗難保険付きのカードを利用することで、保険適用となるため、事前に準備しておくと良いでしょう。
2.ナンパに注意する
南米の男性は、私たち日本人のようなアジア人女性を好む傾向にあるため、しつこくナンパされることもあるでしょう。
また、紳士的な対応に思わず受け入れてしまうこともあるかもしれません。
しかし、安易についていくことで知らない場所へ連れて行かれる、あるいは性犯罪に巻き込まれることもあります。
そのため、もしも現地の男性にナンパされるようなことがあっても、決してついていくことのないよう注意しましょう。
3.危険な場所に立ち入らないこと
パラグアイでは、貧民街など、危険なエリアに立ち入ることは避けるようにしましょう。
これは、貧困のあまり、私たち外国人観光客などは現金を目的に殺害されてしまうからです。
そのため、パラグアイを訪れる際は、現地の危険エリア情報を入手するとともに、現地の人やホテルのフロントに、街の情報を得ておくと良いでしょう。
命の危険が及ぶような危険な場所には決して近付かず、立ち入らないように十分注意してください。
4.しつこく何度も話しかけてくる男性に注意する
パラグアイ街を歩く際、しつこく何度も話しかけてくる男性に十分注意しましょう。
これは、日本人など観光客をターゲットとし、街のガイドを行うという善意の行動に見せかけ、不当にガイド料を請求してくるなど、危険な被害に遭う恐れもあります。
そのため、しつこく何度も話しかけてくるような男性には十分注意してください。
また、話しかけられることがあっても一切反応せず、無視してその場を離れるようにしましょう。
5.携帯など電子機器の所持品を見せない
パラグアイでは携帯電話などの電子機器は高額な取引がなされることから、観光客は強盗や窃盗などの被害に遭いやすいです。
そのため、街を歩いている時、また、移動中のバスの中などでは、自身の携帯や電子機器類などの所持品を人前で見せることで、あなたが被害に遭う恐れがあります。
そのような被害に遭わないためにも、所持品を見せるような行動は避けるようにしましょう。
特に人が多いエリアでは、強盗のターゲットとなる可能性も高いため、十分注意してください。
子連れ旅行者がパラグアイで注意すべきポイント
子連れでパラグアイ旅行を訪れる際は、いくつか注意点があります。
パラグアイは中南米に位置していることからフライト時間も長時間に渡ること、そして治安状況を考慮した場合、あまり子連れ旅行を計画される方の方が少ないと言えます。
しかし、世界遺産や湿地帯など歴史的建造物や大自然を感じられる多くの観光スポットを持つパラグアイは、エリアによっては、気を付けるべきことを守ることで子連れでも楽しく過ごせる国です。
そのため、現地で過ごす際は、人があまり集まらないような場所や知らない場所で子供が迷子になってしまわないよう十分注意しましょう。
特に、子供が貧困街など危険なエリアに立ち入ってしまうと命の補償はありません。
そのため、現地では親子共に行動することを心掛けることが大切です。
その他パラグアイ観光で注意すべきポイント
ここでは、その他パラグアイ観光で注意すべきポイントについてみていきましょう。
パスポートのコピー
パラグアイ旅行で気を付けることは、パスポートのコピーを必ず持参しておくということです。
これは、スリやひったくり、置き引きなどの被害のに遭った場合、万一パスポートを盗まれてしまうと帰国できなくなってしまうことを防ぐためです。
パラグアイへ観光旅行に訪れる方は非常に多く、日本人もその中に入っています。
そのため、日本人が観光旅行する際も注意が必要な国だと言われています。
当然ながら毎日のように軽犯罪は起こっているため、あなたが軽犯罪の標的になる可能性もあります。
このように、安全な旅行を行うことができるよう、万一に備えパスポートのコピーは準備しておくようにしましょう。
カメラは盗まれるリスクが最も高い
海外旅行では、一眼レフやGoProなど高級カメラを持ち歩くのは非常に危険です。
理由は、スリやひったくりに合う危険性が高まるからです。
実際に外務省が公開している海外邦人援護統計によると、渡航者のトラブルで最も多いのは窃盗被害。その中でも、盗まれやすいものの代表格がカメラです。
カメラが狙われる理由は、”軽量なので盗った後の逃走が簡単だから”です。
レンタルカメラが人気
そのため近年では、レンタルカメラを利用する渡航者が増えています。
こちらのRentry(レントリー)では、人気のGoProや水中カメラなど、品揃えも豊富です。
Rentryを利用すれば、わざわざカメラを購入する必要もなく、万が一盗まれても保険で対応してもらえるため安心ですね。
リュック
その他パラグアイ旅行では、自身の手荷物や貴重品などはリュックなどを活用し保管するようにしましょう。
これは、パラグアイではスリやひったくりの被害が多発しているため、現金をはじめパスポートやクレジットカードなどは徹底的に保管することが大切です。
その際は、ファスナー付きのリュックを活用するとともに、現金などの貴重品はウエストポーチへ分散して管理するなど、万一スリなどの被害に遭っても最小限の被害に抑えることができるよう対策を講じておくようにしましょう。
ホテル
パラグアイ旅行では、治安の安全なエリアにホテルを予約するようにしましょう。
これは、パラグアイでも危険なエリアや治安状況が悪化するエリアもあり、安全な宿泊ができない可能性があるためです。
そのため、ホテルを予約する際は、安全面やセキュリティ体制が整った高級ホテルに宿泊することをおすすめします。
また、ホテルを選ぶ際は、実際に宿泊された方々がネット上で投稿する口コミサイトなどを参考に選んでいくと良いでしょう。
クラブ
パラグアイ旅行で夜遊びスポットとなるナイトクラブを利用する際は、スリや置き引き、麻薬の密売などの事件に巻き込まれることのないよう十分注意してください。
これは、薄暗い店内において、日本人観光客は現金をたくさん持っていると思われているためです。
そのため、自身の貴重品の管理、また、麻薬を手にすることのないよう十分注意し、身の安全を優先とした行動をとることが大切です。
あまりに羽目をはずしすぎて被害を受けることのないよう注意しましょう。
地下鉄
パラグアイ旅行で公共交通機関を利用する際は、スリや置き引きなどの被害に遭わないよう、貴重品の管理を徹底して行うようにしましょう。
現在、パラグアイの首都アスシオンにある旧中央駅は鉄道博物館として公開されており、鉄道は運休状態が続いています。
その後は2014年にエンカルナシオンとアルゼンチンのポサダスを結ぶ路線のみが国際列車で運行され、現在に至ります。
地下鉄の運行はありませんが、電車を利用する際は、自身の貴重品の管理を怠ることのないよう注意してください。
タクシー
パラグアイ旅行でタクシーを利用する際は、料金を上乗せされるようないわゆるぼったくりの被害に遭わないよう十分注意しましょう。
これは、観光客を狙って不当なタクシー代を請求する悪質なタクシーが存在するためです。
たとえば、タクシーメーターを取り付けていない、遠回りして目的地へ向かい、高額なタクシー代を請求するなどの被害が相次いで起こっています。
このような被害に遭わないためにも、空港や流しのタクシーの利用は避け、ホテルからタクシーを手配してもらうなど、安全策を講じることが大切です。
まとめ
今回はパラグアイ旅行を計画した際、治安や現地で気を付けることについて詳しく解説しました。
いかがでしたでしょうか。
パラグアイは世界遺産や大自然を感じられるような観光スポットも多く、安全策を講じることで観光旅行を楽しめる国だと言えます。
しかし、危険なエリアもあるなど、そのような場所に立ち入ることは避けなければいけません。
また、パラグアイを訪れる際は、事前に外務省ホームページより最新情報を入手しておくようにしてください。
常に自身の身の安全を考慮し、無理のない範囲で安全で楽しいパラグアイ旅行を計画しましょう。