旅行先を海外に決めた際に気になるのが、日本人には馴染みの薄い「チップ」です。
今回は旅行先として人気の高い、タイのチップについて詳しく解説していきます。
日本から比較的近く、物価や旅行券も安く済むので、日本人観光客にも人気のタイ。
旅行先で楽しく過ごすために、是非ご参考にしていただけたらと思います。
この記事の目次
タイバーツの種類
まずはタイでのチップの前に、タイのお金「タイバーツ」についてお話しします。
紙幣が5種類、そして硬貨も5種類あります。
紙幣が、1000B、500B、100B、50B、20B。
硬貨が、10B、5B、2B、1B、50S
1000B(バーツ)は、日本円にすると約3000円程度ですが、タイでは高額紙幣です。
タイバーツへ両替する際は、小額紙幣をなるべく多く混ぜてもらうようにお願いしましょう。
日本じゃちょっと考えにくいことですが、タクシーや屋台などで支払う際に、高額紙幣だとおつりがないからダメ!と断られてしまうことなんてよくあるんですよ。
いやいや、こっちだってこれしか無いよ。って感じですが・・・でもそんなことお構いなしなんです。
またチップにだって小額紙幣が必用になってくるので、両替の際はちゃんとお願いしましょうね。要注意です!
チップを払う場所
タイでチップを払う場所は、大きく分けて、ホテル、レストラン、マッサージ(SPA)、タクシーの4箇所です。
コンビニやスーパーマーケット、市場や屋台などではチップを支払う必要はありません。
マッサージやSPAではチップは必須
マッサージ店、SPAサロンではチップを支払う事が前提でのサービスが行われているので、チップの支払いは必須です。
料金は前払いの店舗が多いため、チップは施術終了後、店を出るタイミングで担当者に直接渡す様にしましょう。
タイでチップの渡し方は
タイでチップを渡す場合は、20バーツ〜100バーツを、コインではなく紙幣で渡す様にしましょう。
サービスを受けた際は、一般的に、別れ際、担当者に直接渡す様にします。
タイでのチップ
実際、タイには「チップ制度」はありませんでした。
なかったのですが・・・
チップの習慣があるアメリカや欧州からの観光客が年々増え、タイにもそんなチップの習慣・文化が少しずつ始まったとのことです。
タイの物価は安いため、一瞬こんなに渡したくない!
と思ったりするかもしれませんが、日本円に換算してみると、実際そんなに高いものではありません。
また、アメリカにあるチップの習慣である、「お会計の何パーセント」というわけでは無いので、自分自身にしていただいたサービスに満足したら、その気持ちを渡してみましょう。
では、チップの相場別に場所やシチュエーションについてご紹介していきます!
20バーツ
20Bは、日本円で約65円です。
ホテルのボーイ
ホテルのチェックイン後、お部屋まで荷物を運んでもらったり、お部屋の説明をしてくれたりしたボーイへお渡ししましょう。
ベッドメイキング(お部屋の清掃員)
ベッドの数ごとに20Bです。
枕元に置いておきましょう。
人数やベッド数によって金額が異なる
ベッドメイキングでは使用したベッド数や人数によって、チップの額が変わります。
具体的には、使用したベッド数や泊まる人数にチップの相場を乗じた額を渡します。
例えば、相場が20バーツで、2人で宿泊した場合、40バーツがチップの額となります。
連泊の場合
宿泊する場合のチップは、最初は、1人20バーツで様子を見て、サービスが良かったら、1人50バーツを渡すという方法が有効的です。
良いサービスをしたら、チップが増えると思ってもらえることで、「より良いサービス」を受けることができるかもしれません。
レストラン
勿論レストランのランクにもよりますが、中級以上のレストランであれば、20~50Bほど渡しましょう。
しかし、サービスチャージを取っているレストランもありますので、レシートをよく見てくださいね。
既にサービスチャージを取られている場合には、チップは渡さなくて大丈夫です。
50バーツ
50バーツは、日本円で約155円です。
マッサージ
やはりタイに来たら、毎日のように行きたくなるのがタイマッサージですよね。
日本と比べると、ビックリする程の安さなんです。
これが醍醐味でタイへ観光に来る方も少なくないのではないでしょうか?
実際に、タイマッサージは本当に観光客には大人気で、至るところにあります。
1時間のマッサージであれば、50B渡すのがいいでしょう。
2時間であれば、100B渡しておきましょう。
ホテル手配の車
ホテルから空港に行く場合、ホテルにて車を手配していただくことがありますよね。
そんな時は、運転手さんに50B~100Bほど渡しましょう。
100バーツ
高級エステ、マッサージ
上記に書いたマッサージ店とは違い、日本人経営のマッサージ店や、高級ホテル内にあるエステなどでは、100バーツほど渡すのがベターです。
やはり、施設もきれいですし、設備も整っています。
町中のマッサージ店とは違うクオリティのサービスを受けられることでしょう。
カラオケ
タイのカラオケ店では、日本のスナックのように、女性が横に付き、お酒やカラオケを一緒に楽しみます。
横で接客してくれた女性には、必ず、帰る時にチップを渡しましょう。
ここでのチップの相場は、100バーツ〜500バーツです。
200バーツ
ゴルフ
ゴルフ好きの方は、タイに行ったらゴルフ三昧!ですよね。
やはり日本よりも安いですし、なんとキャディさんも1人ひとりにつきます。
なんだかお金持ちになった気分も味わえちゃいますよね。
タイのあの暑い気候の中、重いゴルフバッグを持って歩き回り、キャディさんの仕事は本当に大変です。
そんなキャディさんには、300B~500Bを渡しましょう。
500Bを渡したとしても、実際日本円で1500円程度。
タイまでの飛行機代がかかっていることを考えたとしても、他にかかる費用は本当に少ないです。
ここはケチらず、お渡ししましょうね。
チップが必用ない場合
屋台・バイクタクシー・トゥクトゥク
タイのご飯と行ったら屋台のローカルフードですよね。
お腹壊さないかな?なんて心配もありますが、現地の方々は毎日この屋台のローカルフードを食べてるし、見た目も美味しそうだし、安いし、タイに行ったからには絶対食べてみたいですよね。
今も申した通り、本当に安いんです。
勿論料理や場所にもよりますが30Bでパッタイが食べられたりするんですよ。
日本でパッタイを食べようと思ったら700円くらいはしますよね?
勿論量は少し少なめですが、この値段を考えたら満足できるのがローカルフードです。
またバイクタクシーでは、タイ語ではあるものの値段が表示されています。
まずは行き先と値段を確認してから、乗りましょう。
現地に着いたら、決まられた料金を支払うだけで大丈夫です。
このバイクタクシー。
タイでは渋滞が日常茶飯事。
トゥクトゥクよりも、バイクタクシーの方が早く着くことが多いですよ。
体の大きさにもよりますが・・二人まで一緒に乗れるので、渋滞の時は特に利用することをオススメします。
(運転手合わせて3人乗りになるんです・・・ある意味、タイでのいい思い出になるかもしれませんね。)
番外編
タクシー
タクシーについては、チップを渡す方と渡さない方とでわかれるのでご参考までにどうぞお読みください。
日本でタクシーに乗ると、トランクに荷物を入れる際は手伝ってくれますし、すごくフレンドリーな運転手さんだったりしますよね。
結構そんなのが、私たちには当たり前だったりします。
しかしタイのタクシーは様々なんです。
感じの悪い運転手さん(本当に無愛想、大きい荷物を持っているのを見ているにも関わらず手伝ってくれないなどなど)、ふつうの運転手さん、すごく愛想のいい運転手さんなどなど・・・。
ですので、臨機応変にその時によってチップを渡さなかったり、渡したりすればいいと思います。
例えば、タクシー料金が60B。
50B札と20B札を渡し、おつりの10Bをチップとして渡す。
荷物を沢山運んでくれたので、30B。
ものすごく対応が良かったので、50B。
ぴったり料金を支払うことができたので、チップなし。
このように、その時の状況に合わせて、自分の気持ちを渡すといいと思います。
トイレ
タイにはトイレに入る時、お金が必要なトイレが多いのです。
特に観光地では必ずと言っていいほど、ほとんどのトイレが有料です。
チップとは少し話しがそれてしまいますが、ご説明させていただきますね。
中心地から離れると、このようなトイレをよく見かけます。
大抵の場合は、トイレの入り口前に受付の方がいて、その方に直接支払うか、置いてある箱にお金を入れます。
場所にもよりますが、大体5~10Bです。
(日本円だと大体15円から30円)
言葉が分からなくても、その受付には「10B」など書かれた紙があるのでご安心ください。
場所にもよりますが、お金を支払うとティッシュをくれるところもあります。
有料トイレですが、決してきれいなわけではなく、そしてティッシュが常備されていないところが多いので、必ずポケットティッシュを用意しておきましょう。
まとめ
以上、タイでのチップ情報いかがでしたでしょうか。
基本的な相場は「20B」です。
おつりで「20B札」を貰った際は、チップ用として取り分けておくと後々便利でしょう。
欧米人はチップを渡す習慣があるので、様々なシチュエーションに対応していますが、私たちはそんな習慣がないがために、海外では「日本人はケチ」と思われがちです。
日本を離れ、日々の疲れをリフレッシュできる旅行ですので、気持ちよくチップを渡し、素敵な休暇を過ごしてください!