湯河原温泉は、相模湾の西側に位置し箱根・伊豆・熱海の山々を三方に持つ、風光明媚で一年中穏やかな気候に恵まれた国内屈指の温泉です。
万葉集の中にも詠われるほど古くから人々に親しまれ湯湯治の地として広く知られ、今では世界各国から観光客が訪れるようになりました。
お隣の熱海温泉は巨大ホテルが林立しているのに対し、湯河原温泉は純日本旅館が立ち並ぶ古式ゆかしい温泉街と言えるでしょう。
湯河原温泉は美しい山々と穏やかな海が両方楽しめるとあって、老若男女の憧れの地であり1度は尋ねてみたいみたいものです。
落ち着いた日本旅館に泊まりたい、気軽に行けるなら一度は行ってみたい、そんな方にお勧めのお宿を集めてみました。
この記事の目次
#10 山翠楼
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まずは、箱根山のふもとに広がる湯河原温泉の山の緑と良質な湯、そして美味しいものにも出会える山翠楼をご紹介します。
文豪たちも訪れたという万葉公園から程近く、藤木川沿いの渓谷に立てられた眺望豊かな山翠楼は、聚楽第・常盤第・源氏別館・桃山第の4つの棟からなる料亭旅館です。
聚楽第棟の畳敷きの閑静な玄関を入り2階のロビーへ。
お泊りの客室は数寄屋造りの和室で、12畳の居室に姿見や座り机のある副室があって、大きくとった障子戸を開けて視線を外に向けると、万葉の山が緑豊かに広がります。
木々の青さと、藤木川のせせらぎの音が心の癒しを届けてくれることでしょう。
お風呂は聚楽第最上階に、展望大浴場「大空」があります。
大空は360度の大パノラマで奥湯河原の大自然を満喫していただけます。
夕暮れ時や、夜空に広がる星々の輝き、朝霧の清々しい眺めは、喧騒から離れた非日常な時を過ごして心安らかにしてくれます。
弱アルカリ性の湯は、肌に優しく疲れた体のコリや張りを和らげる効果があります。
こちらの展望大浴場は、時間制で男性女性と入れ替わりとなりますので、時間に合わせてゆっくりと眺望をご堪能下さい。
もう一つの大浴場では、伊豆石で造られた浴槽を御影石で枠を覆った趣のある浴室となり、戸外に小さな庭園と露天風呂があります。
露天風呂に体をうずめながら庭園越しで見る夜空が、心を解き放してくれます。
お風呂でゆっくり疲れを癒していただいた後は、お部屋でそのままお食事できます。
山海の豊富な食材を、地のもの旬のものをこだわりを持って目に鮮やかに調理した品々をが並び、自家製の柔らかな湯葉の味は絶品です。
料亭の宿 山翠亭には2名様利用お一人21,750円よりお泊りいただけます。
素晴らしい眺望の湯と料理自慢のお宿はいかがでしょうか?
#9 味楽亭 三桝家
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日本の骨とう品、書物、日本庭園。
古くから親しまれた文化にふれて、おいしいものを食べたいという方にはお勧め、味楽亭 三桝家。
高台に位置し料理旅館として、昭和の和モダンなロビーが出迎えてくれます。
ロビーからは日本庭園には白い鯉が悠々と泳ぎ、どことなく懐かしい風景を後にして客室に案内されるお部屋は、木のしつらえを楽しめる自慢の欄間が目を引きます。
ご夫婦カップルで水入らずで過ごせるこじんまりとした和室から、ご家族や小グループでも泊まれる次の間付きの和室、記念の日にゆっくりとお泊りいただける特別室と17のお部屋を用意しています。
三桝家創業当時は、木造建築の一番技術が高い頃だったので、現代ではまねができない装飾が客室の随所に見受けられます。
三桝家のお風呂は檜を使っています。
檜といっても貴重な檜の埋もれ木を使って、仕上げに漆を塗った珍しい浴槽となっています。
埋もれ木というのは、倒木や噴火などで倒れた木が何百年という年月の間水の中にうずもれていた木材の事です。
檜の埋もれ木のお風呂は、一般の檜風呂に比べるとヒノキチオールという有効成分が何倍も含まれているとされていて、三桝家の浴槽に使われているのはおよそ2000年前の大木の非常に貴重な木材を使用しています。
有効成分の大きいヒノキの埋もれ木のせいなのでしょうか、同じ湯河原の湯でもここ三桝家のお湯は他よりも柔らかな湯と訪れた人たちに好評です。
高血圧や皮膚病などの効果に加えて、疲労回復等々のいくつもの健康障害によく作用する不思議な湯として親しまれています。
旅に出たときはともに旅する人と長くいたいもの、その気持ちを大切にする三桝家でのお食事は全てお部屋でいただけます。
会席とは、腹を満たすものではなく心を満たすお料理という伝統を受け継ぎ、2,3品ずつを少しずつ時間をかけたお出しするという徹底したところは三桝家ならではのお食事です。
秘伝のたれでじっくり煮つけた高級魚、金目鯛の煮付けは濃厚なお味に中はふっくらの絶品と言えるでしょう。
三桝家ではお客様の声に敏感に対応できるお宿。
お魚はちょっと・・・というお客様には、牛霜降り肉をお好みの役加減でいただけるプランもご用意しています。
そんな三桝家には2名様利用お一人17,300円からお泊りになれます。
美味しいお料理と優しいお湯をお試しください。
#8 川堰苑 いすゞホテル
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少し小高い山間にある高級旅館、川堰苑(かわぜきえん) いすゞホテルの自慢は季節のお料理と眺めの良い露天風呂です。
一日湯河原の観光地を巡った後は、高台の旅館で湯河原の街を見下ろしながら旅の思い出を語り合うのもいいのではないでしょうか。
白木の格子戸をあけるホッとする落ち着きのあるロビーが広がります。
三方を湯河原の自然が取り巻く純和風のお部屋は、床の間のある書院造の和室と広縁をつけた清々しい和風空間が広がります。
広縁に座って窓の外を眺めれば、山あいの四季が広がり爽やかな風が運んでくる木々の香りに心和む心地よい空気いっぱいになります。
いすゞホテルは西館、東館と貴賓室や特別室のある川堰苑とに分かれていて、10畳の居室に広縁付きの和室がスタンダードなお部屋となっていて、全て山側となっているので日当たりがよく四季の移り変わりの景色が美しく広がる眺めとなっています。
川堰苑には、大浴場のみょう加湯とオレンジ風呂があり、東家風のみょう加湯は檜造りの浴槽とジャグジー風呂で湯河原の情緒豊かな湯を楽しみ、オレンジ風呂では大きな窓から陽の光を受け中央から湧き出る豊富なお湯で心和ませて下さい。
オレンジ風呂の外湯として見晴らしの露天風呂をご用意。
眼下に広がる湯河原の街を眺めながら、山からの風に包まれてゆっくりと旅の疲れを癒していただけます。
ご夕食には、湯河原ならではの豊富な食材を見てよし食してよしの、食彩会席として一日の終わりを満足で締めていただけます。
別注文で、金目鯛やアワビ、伊勢海老とご要望にお応えできるよう準備していますので、旅の想い出となる最高の夜をお過ごしください。
川堰苑 いすゞホテルには、2名様利用お一人16,200円よりお泊りになれます。
#7 源泉かけ流しの宿 オーベルジュ湯楽
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腕によりをかけたお料理をたくさんの人に味わってほしい、その思いにお泊りのお部屋を加えた気軽なお宿です。
オーベルジュ=地元の郷土料理メインのレストラン付き、源泉かけ流しの宿 オーベルジュ湯楽では、湯河原の豊富なお湯とイタリア料理と和食を融合させた自慢のお料理が楽しみです。
歴史とモダンな印象を併せ持つ館内は、全体がベーシックな色合いにそれぞれポイントとなる色をポツンととりいれた、飽きの来ない落ち着いた造りの建物です。
ちょっと空いた時間に立ち寄れる湯楽文庫では、訪れる人たちが思い思いの時を過ごせるように座り心地のいいソファーと湯河原にちなんだ文豪たちの書籍や、旅の写真などを取り揃えました。
食事までの時間、お風呂の合間などに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
お食事だけのお宿ではないのがそれぞれのお部屋の完成度です。
常連さん用にいつでも何回でも訪れてもらえるように、ぐっとシンプルに料金も抑えたこざっぱりとした和室から眺望のいい和室、ツインベッドを置いた和洋室とどんなお客様の好みでも対応できる客室をご用意しています。
切り石を全面に敷いてかけ流しの源泉が這うように流れていく、石造りの大浴場で思いっきり手足を伸ばしてリフレッシュしてください。
古代檜風呂もあり、古代檜の薫り高い匂いとヒノキ成分が溶けだした優しい湯は、少しぬるっとした感触に湯上りのスベスベ感を存分にお楽しみください。
他にも、貸切となる石風呂、露天風呂は趣の変わった味わい深いお風呂で開放的な非日常を感じさせてくれます。
どの国に行っても旬の食材をいかにおいしくたべるか、その思いは万国共通です。
オーベルジュ湯楽はその時の旬な地場食材を、一番おいしくいただける調理で渾身の一皿として仕上げます。
蒸す、焼く、煮るただそれだけなのにこんな取り合わせ、こんな調理法があるのかと思わずため息のでる色鮮やかな一皿一皿を気が付くと平らげてしまっています。
日本人が日本人のためのイタリアンを精魂込めて造り上げていますので、下になじみやすいお料理となっています。
旅の一日くらいは見事に食材を生かしたイタリアンで、旅気分を彷彿とさせてみてはどうでしょう。
美味しい料理を提供する源泉かけ流しの宿 オーベルジュ湯楽には、2名様利用お一人21,000円からご利用いただけます。
たまにはイタリアン料理と温泉どうでしょう?
#6 万葉の里 白雲荘
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千歳川沿いにある自然に囲まれた高級旅館万葉の里 白雲荘、特別な日に訪れるのにお勧めのお宿です。
小高い緑に囲まれるように佇む白雲荘は、千歳川のせせらぎと共に恵まれた自然の恩恵を受けて風光明媚な立地条件にあります。
緑で方取られたアプローチを抜け玄関を入ると、落ち着いたインテリアの高級感あふれるロビーへと通じます。
白雲荘の自慢はそれぞれのテーマを変えた露天風呂付き客室でしょう。
文学館と名付けられた棟には、漱石、藤村、独歩、万葉の四つの離れからなり、それぞれに源泉かけ流しの温泉露天風呂とサウナやジャグジーも備えた、優美な時を過ごすにもってこいのお部屋となっています。
一般客室はゆとりをもった空間を確保したお部屋で、千歳川のせせらぎがBGMとなり、窓からの眺めは山と川のみで、他に邪魔するものがない事で心休まる贅沢な時を過ごせます。
大きな窓から緑の木々が映えて見える、大浴場さぬきの湯はシンプルな造りで明るく清潔感たっぷりの浴槽に、湯河原の源泉がかけ流しで注ぎ込まれています。
そのお隣には、屋根付きの露天風呂は大岩を組み合わせた万葉の香りを漂わせています。
川のせせらぎが聞こえる中、山の緑と爽やかな風をうけてのんびりとお湯に浸かる癒しの時をお過ごしください。
人気の貸切露天風呂D湯游は、40間の貸切りで使えて無料です。
おしゃれな脱衣所と一体となる浴槽は、遊び心を全開にして楽しいお風呂として一度は入ってみたいものです。
白雲荘からも望める相模湾の海の幸をメインとした夕食には、地元で獲れた新鮮は野菜やキノコも添えた和会席としてお召し上がりください。
料理長が腕を振るったお料理の〆は、目の前で炊き上げるご飯を是非召し上がってください。
その季節の旬な素材を使った炊き込みご飯で、春はタケノコ、秋はキノコと季節を感じながらいただくご飯には、運がよければ大きな大きなあさりご飯に巡り合えることもあります。
万葉の里 白雲荘には2名様利用お一人18,500円からお泊りになれます。
#5 島崎藤村ゆかりの宿 伊藤屋
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湯河原温泉のほぼ中央に歴史的舞台にもなった、島崎藤村ゆかりの宿 伊藤屋があります。
島崎藤村が名作「夜明け前」の原案を練った宿で、しばしば訪れていて遺稿などが残されています。
また、昭和11年2月26日の2・26事件の際に東京以外の地で襲撃の現場となったお宿。
となれば、このお宿が由緒あるお宿であるという事は言うまでもないことですね。
世代をいくつも見てきた日本庭園は、いかにもひと昔前の古き良き時代をしのばせる静かなたたずまいが、四季の移り変わりを静寂の中に引き込んでしまいそうです。
伊藤家の客室は木造2階建ての本館と新館とあり、新館は明治天皇の侍従長が滞在されるために建てられた棟で有名な五十二番のお部屋がある棟です。
五十二番のお部屋というのは、明治天皇の侍従長をされていた徳大寺公爵が滞在のために用意されたお部屋で、10畳の本間と6畳の次の間、4,5畳の化粧部屋からなり、当時のそのままの状態になっていて国の重要有形文化財のお部屋です。
当時造られた手作りのガラスは景色が少し歪んで見えてしまいますが、そのままの状態ではめこまれたまどを広縁から眺めると、歴史の移り変わりにを見てきた貴重なお部屋です。
本館新館とも木造建築のすばらしさを実感できる造りで、全室お風呂・トイレ・広縁付きの落ち着きのある和室となっています。
日差しを十分に取り入れられる窓からは、樹齢300年の百日紅が目を楽しませ、しっとりとした和の風情に日常を忘れさせてくれることでしょう。
伊藤屋のお風呂は、札を返せば貸切になる露天風呂、半露天風呂と大浴場となります。
半露天風呂の大きな窓を開け放てば、外のさわやかな空気が大量に入り込み、適温に管理されているお湯に浸かり体を癒し、湯休みに腰かけて温まった体を涼みながら心地よい風を感じることでしょう。
切り石で組まれた露天風呂を囲む板壁と飾り屋根は、風情を醸し出して、垣間見える木々の緑が涼やかに映ります。
お食事はお部屋で用意してくれますが、3名以上のお泊りの時は自慢の料亭でご用意します。
近海で獲れたお魚中心の自慢の料理が10品並ぶ、老舗旅館が厳選した素材を色鮮やかに器に盛り付けたこだわりの品々を心行くまでいただいてください。
先日までに注文されれば、新鮮な鰺のたたきやサザエのお刺身、金目鯛の煮つけなどの特別料理もご賞味いただけます。
島崎藤村のゆかりの宿 伊藤屋には本館使用で2名様利用17,000円でお一人8,500円のご予算で予約きます。
#4 ペンション ユガワラベイ マンダリンハウス
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おしゃれに過ごしたいという方必見。
湯河原の高台にある、リゾート感覚にハワイのムードで過ごせて温泉露天風呂もあるペンションがあります。
ユガワラベイ マンダリンハウスは四季の花々と緑に囲まれた、最高の眺めに恵まれたペンションです。
ハワイの香り漂う白いカントリースタイルのペンションには、13室のベッド2つを置いた洋室があります。
アウトバスでトイレも共同になりますが、ベッドタイプはツインの他にダブルもありトリプルのご用意もできますので、ご家族やグループで利用することもできます。
どちらかというとカントリーな女の子が好みそうなお部屋ですが、温泉は充実しているのが強みです。
自慢の貸切露天風呂は2つ、純和風露天風呂は石を組み立てて囲ったひいらぎ、切り石を浴槽と壁に用いた洋風露天風呂のミストラル、どちらも雰囲気のある露天風呂でどちらも塩化物硫化塩泉の肌がしっとりするお湯です。
貸切露天風呂は無料ですが、予約制となっています。
その他に内湯が3つあって、茶色がかったオレンジのテラコッタ風の壁をあしらった内湯、海をイメージしたガラス製タイルで覆った浴室の内湯と、2013年に新しくした空いているときはいつでも貸切にできる内湯になります。
カントリースタイルの洋室と趣の異なったお風呂に満足した後は、お食事が楽しみなところです。
マンダリンハウスでのお食事は、お肉を中心としたハワイアンスタイルのローカル料理をお楽しみください。
おなじみの「カルーアポーク」や「ロコモコ」といったハワイアンローカルなお料理に、3点盛りの海鮮焼きにワタリガニを添えたボリュームたっぷりのお食事とデザートと大満足の夕食をご用意しました。
翌日の朝食には、焼き立てパンにスパニッシュオムレツとサラダ、マンダリンジュースとコナコーヒーのスタミナ満点のお食事で一日のエネルギーを蓄えてください。
ユガワラベイ マンダリンハウスには2名様利用2食をつけて一部屋18,144円(お一人料金で9,072円)からお泊りになれます。
食事の数はプランによって変更できますので、ご予定に合わせて予約できます。
#3 源泉宿 ゆっくり
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源泉宿 ゆっくり。
その名の通り、写真から連想できる格安でこだわりの源泉に出会えるお宿です。
湯河原といえば格式の高い純日本風の宿を思い起こしてしまいますが、こちらのお宿は基本的に素泊まりのお宿で朝食の大きなアジの定食が評判です。
宿に向かう際は、途中のコンビニによって夕食を買って持ち込むのもよし。
お部屋備え付けの冷蔵庫に入れて好きな時にお食事すればいいわけです。
といっても宴会禁止、全室禁煙でお布団は自分で敷いて自分でかたずける決まりがあります!
外で食事をしたいなら、宿の人が付近のイタリアンレストランやお食事処を教えてくれますので、近くのうまい店は見つけておかなくても大丈夫です。
そんな気軽に利用できる一風変わった宿でも、湯河原の湯に対するポリシーが半端じゃないこのお宿。
無濾過、無加水、無循環。
源泉が湧き出たそのままの状態で、少し温度が高めの温泉ですが決して水を加えず、流れ込ませるお湯の量を調節して扇風機で温度を調節させるという徹底ぶりです。
こだわって管理されたお風呂は、いつ入っても実に丁度良い温度で入れるのです。
日に2度もお湯の入れ替えをしているという事で、「今は言っているお湯は今さっき湧き出てきたお湯」と思える、実にある意味贅沢なお風呂なのです。
お部屋にはテレビとビデオデッキ一体型があり、最新ではないものの好きなDVDを無料で借りて来てのんびりと部屋で鑑賞できるサービスが嬉しいです。
本棚にはDVDや雑誌も結構あるので、温泉にやって来てゴロゴロのんびりと過ごすにはお勧めの旅館です。
朝食には評判の大きな切り身の鮭の鮭定食か、とにかく大きなアジの干物の定食をいただいて、部屋に帰ってまたゴロリ。
チェックアウトは12時なので、それまでお風呂にもう一度はいることもできるし、ぼんやりやりたい事をしながらのんびりと過ごせます。
贅沢なお部屋とかごちそうもいいですが、寝るところと清潔な源泉のお風呂をはいりながら、チェックアウトも遅くとにかくゆっくりできるそんなお宿です。
源泉宿 ゆっくりには2名様利用のお部屋が8,560円で一人当たり4,280円からお泊りになれます。(素泊まり料金となりますので、朝食を申しこまれると加算となります。)
#2 源泉 上野屋
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幕末から明治にかけて新しい国の建設に活躍した井上馨氏が建てたという源泉 上野屋は、本館、別館、玄関棟が国の有形文化財にしてされている創業300年の老舗旅館です。
当時のたたずまいをそのままに、日欧の融合された建築美と調度品が幕末のロマンを感じさせながら、湯河原の湯に浸かって非日常を味わえます。
純和風のお部屋は、温泉風呂付きのお部屋からトイレ付きの和室、トイレなしの和室とありますが。
トイレのないお部屋の場合でも部屋の外すぐ近くにトイレが完備してますし、決して粗末な造りではなく、むしろ水洗の音がしない事で好んで指定されるお客様もいるという事です。
客室は木造りのゆったりした間取りの日本情緒あふれるつくりで、窓辺から望める箱根連峰の景観が湯河原に来た思いを実感できる眺めです。
大浴場に縁起の良いひょうたんをモチーフにした「六瓢(むびょう)の湯」があり、薬品の消毒などしない100%源泉かけ流しの内湯があります。
貸切のお風呂は2つの清流の名をつけた、無料の露天風呂となっています。
木漏れ日が差し込む湯舟は、キラキラと輝き肌に優しい湯でゆっくりと存分にお楽しみいただけます。
上野屋の一押しに、総檜造りの足湯があります。
最上階に設けられた足湯からの眺めは、かの夏目漱石も絶賛した湯河原の山々の眺めと爽やかなそよ風で安らぎのひと時を過ごせます。
四季折々の生きた味を、時間をかけてゆっくりとじっくりと味わっていただきたいと、お食事は会席料理として用意しています。
プランによっては2,3人の場合お部屋でのお食事も可能です。
勝利自慢の宿ならではの、お刺身盛り合わせや金目鯛煮つけ、豚ロース豆乳しゃぶしゃぶ、黒毛和牛しゃぶしゃぶなどメイン料理指定のプランなどご用意しています。
源泉 上野屋には2名様利用お一人14,580円よりお泊りになれます。
意外とリーズナブルな料金でロマンあふれる文化財に触れることができますよ!
#1 加満田
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奥湯河原温泉をひたすら北に行くと、5千坪の広大な土地に造られた加満田庭園の通りを隔てた所にそのお宿はあります。
加満田旅館は昭和14年に建てられた当時の面影を今に残す純和風の老舗旅館です。
現代文学を率いた代表的なの文豪たちが執筆のために度々訪れたという宿に、歴史とロマンを感じて料亭の入り口にも似た玄関の石段を行くと、ノスタルジックな昭和の世界に入り込みます。
創業から年月を重ねているのですべてが当時のままではありませんが、客室まで続く廊下など当時のままを残した場所が「いい味」を出しています。
お泊りのお部屋は、どことなく懐かしい床の間付きの純和風のお部屋。
窓の外は湯河原の山々がすぐ近くに見え、だいぶ奥まったところにある旅館なので行き交う人々の音に邪魔されない静かな山里といった雰囲気です。
加満田旅館の客室は全部で13室あり、和室ばかりでなく洋室もありそれぞれ趣を変えた部屋になっています。
全てのお部屋の内風呂には源泉かけ流しのお湯が引かれていて、居ながらにして湯河原の湯を楽しむこともできるところが嬉しい。
加満田旅館には2つの大浴場と2つの貸切露天風呂があります。
大浴場・彩は大きな窓の外にもみじの大木があり、特に秋の紅葉の頃は色とりどりの落葉樹やもみじのの美しい眺めに目を奪われ、大浴場・輝は新緑の頃の木々の青さがとても涼やかで、山里ならではの味わいが疲れた心を癒してくれることでしょう。
大浴場においてある石鹸は、源泉からできた泡立ち豊かな石鹸で、菊水の河童のマスコット作者の清水崑が描いた挿絵がパッケージです。
貸切の露天風呂は、空いていれば何回でも入れる無料のお風呂です。
奥湯河原の自然の美しさと、夜には満天の星々が美しい静かな湯河原の夜を届けてくれます。
お食事はお部屋でいただけます。
料亭で出されてくるような一つ一つのお料理が素材の味を生かした、和会席料理で運ばれてくるお料理がとても鮮やかで粋で、とても温泉宿の食事とは思えない本格的な和食料理です。
中におかみさんの手料理の山菜や季節の野菜の煮物などがあり、もてなしの心にグッとくるものがありますよ。
奥湯河原の加満田旅館には2名様利用お一人27,000円からお泊りになれます。