イエメンという国をご存知ですか?
イエメンは世界から見てもとても治安の悪い国として知られています。
しかしイエメンにはとても魅力的な観光スポットもあるなど、イエメンだからこそだと感じられるような独創的な観光を楽しめます。
中でも世界を探してもイエメンにしか生息していない鳥類が見られるソコトラ諸島への観光やアラブの様子を味わえるようなサヌア旧市街でのショッピングもおすすめです。
そこで今回は、イエメン旅行を訪れる際の注意点や特に女性が現地で気を付けることなどについて詳しく解説していきます。
今後、情勢が変わりイエメンへ安全に旅行ができる状況が整った時のために、ぜひ参考にしてください。
この記事の目次
世界治安ランキング162位のイエメン
参考サイト:http://worldpopulationreview.com/
アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、イエメンは162位、世界で2番目に治安の悪い国となっています。
結論:イエメンは危険
イエメンは、治安ランキング162位の国となり、治安状況は非常に悪く、とても危険であると言えます。
そのため、退避勧告が現在も続いているなど、安全状況が確立されていないなど、とても観光を楽しめる治安であるとは言えません。
外務省のデータも確認
参考サイト:外務省海外安全サイトホームページ
外務省のデータによると、イエメンは現在も政府軍と反政府武装勢力が衝突を繰り返しているため、各エリアにおいても強盗や窃盗事件、また、殺人などの重犯罪も増加の一途を辿っています。
このような事態を踏まえ、イエメン全土に対し、危険レベル4となる退避してください、渡航は止めてください。という指示がなされています。
そのため、イエメンに滞在している日本人はすぐにイエメンから退避するよう勧告を受けているほどです。
このようなことから、イエメンへ足を踏み入れること自体が安全であるとは言い切れず、観光を楽しむ環境にないという状況である点を踏まえ、外務省のホームページをしっかりと確認しておくようにしましょう。
夜の一人歩きは大丈夫?
イエメンは抗争や紛争が絶えず、治安が悪く非常に危険なエリアとなっています。
そのため、昼夜問わず、1人で街の中を歩くことは避けるようにしましょう。
これは、犯罪に巻き込まれる可能性が高いためです。
このように、夜は静かにホテルで過ごすようにしてください。
イエメン旅行で最低限気をつけるべき点3つ
イエメン旅行で最低注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 注意点①:海外旅行保険
- 注意点②:インターネット環境
- 注意点③:言語の問題
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:海外旅行保険に加入しておく
海外旅行保険とは
イエメン旅行で気をつけることは、海外旅行保険に加入して滞在するようにするということです。
これは、旅行中にアクシデントに見舞われる、病気やケガをしてしまうなど、医療処置を受けなければならなかった場合に、海外旅行保険に加入しておけば、そのようなトラブルに対して金銭的な補償以外に、日本語によるサポートを受けることができるため、安心して旅行を楽しむことができます。
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年会費無料のエポスカードを作成しておくと安心です。
エポスカードは海外旅行保険が付帯しているタイプ(無料)です。
エポスカードは旅行の支払いをカード利用することで保険適用になりますが、エポスカードで「航空券」や「日本で空港に向かうリムジンバスや電車」の支払いをするだけで適用に!
もちろん、海外での「鉄道、バス、タクシー」の支払いに利用でもOKです!
海外旅行保険として必要性が高いと言われる疾病の他、携行品の損害を補償してくれるカードです。
特に医療行為においては最高270万円まで保険金の支払い対象となり、最長90日間の補償を受けることができます。
イエメン旅行へ行かれる際は、年会費無料のエポスカードがおすすめですよ。
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海外旅行保険付帯カードの基本知識
海外旅行保険付帯のクレジットカードには2つ種類あります。
- 自動付帯
カード持っているだけで自動的に保険が適用される - 利用付帯
旅行費用など、保険適用条件となる料金をカードで決済した場合に保険が適用される
自分が持っているカードの保険適用の条件を確認してみましょう。
また、「クレジットカードの海外旅行保険」はカードを複数持つほど保険の補償金額が合算され適用されます。
海外旅行保険付帯のクレカを1枚も持っていない場合は、新しくクレジットカードを発行するのを必須でおすすめします。
さらにクレジットカードで最高にお得に旅をしたい方は、「【旅行保険付き】旅好きのクレジットカードおすすめ4選 裏技」でも紹介していますので読んでみてください。
注意点②:インターネット環境
海外旅行で重要なのがインターネット環境。
結論としては、イエメンで移動中にスマホを使用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルした方が便利です。
フリーWi-Fiは主要施設だけ飛んでいる
まず、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店ではフリーWi-Fiが飛んでいるので、それらの施設では無料でインターネットを使用することができます。
しかしそれ以外の場所ではフリーWi-Fiが飛んでいないことが多いので、移動中や街中ではなかなかネットに接続することができません。
仲間とはぐれる危険性がある
そのため、ポケットWi-Fiが無ければ以下のような不備が起こります。
- スマホで地図を見ながら移動できない
- 移動中に観光地など調べ物ができない
- SNSに写真をアップロードできない
スマホが繋がらなければ最悪の場合、旅行仲間とはぐれる危険性があるので注意。
なので一般的には、海外旅行専用のポケットWi-Fiを持って行きます。
グローバルWi-Fiがおすすめ
旅行好きに人気なポケットWi-FiがグローバルWiFiです。
グローバルWiFiの特徴は
- イエメンであれば1970円/日程度
- 1つのWi-Fiを一緒に旅行に行く全員が使用することができる
このように、とにかくコスパが良いです。
デメリットといえば、当日に空港で借りると割引対象外となります。
そのため、以下のキャンペーン専用ページから事前に予約しましょう。
注意点③:言語の問題
旅行に行く際、現地の言葉を喋れないと何かと不便で不安ですよね。
日本では当たり前にできている会話ができないと、とてもストレスに感じ不慣れな海外なら尚一層です。
イエメンの公用語はアラビア語です。
英語はイエメンでは、主要観光スポット・空港やホテルでは通じることが多いです。
しかし、海外旅行中は予想もしていなかったトラブルが付き物です。
その理由を以下に簡単にまとめました。
公用語が話せないと困ってしまうこと
- 道に迷ってしまった
- レストランでの注文
- 交通機関が思うように利用できないとき
- 急な体調不良
- トラブル全般
これらで困ってしまう。
英語が話せない、現地の言葉に不安な人はポケトークがおすすめ
旅行が好きな方に、大人気でテレビでも話題になった「夢の通訳機」ポケトークです。
ポケトークを持っているメリットとは
- 旅行中の不安やストレスから解放される
- 現地の人とコミュニケーションが取れるので旅行が楽しくなる
- 他の翻訳機と比べ、翻訳言語数が61ヶ国語:音声とテキスト、21ヶ国語:テキストのみ。合計82言語と圧倒的に多い
- 双方の翻訳が可能(日本語→英語、英語→日本語)
- 翻訳の正確さが高い
- Wi-Fi環境がなくても利用ができる
また、イエメンの公用語であるアラビア語には、音声翻訳・テキスト翻訳の両方に対応しています。
ポケトークさえ持っていれば
今まで海外旅行中に感じていた、不安やストレスが一切無くなります!
なので、精神的なストレスから解放されその分旅行が楽しめるのです。
イエメン観光客を狙った主な犯罪事例と対策
ここではイエメンの観光客を狙った犯罪事例と対策をご介します。
事例1.国籍問わず誘拐事件の発生
イエメンでは国籍に関わらず、多くの誘拐事件が発生しています。
それらはすべて身代金目的による誘拐事件となりますが、治安が悪化している現在では観光客が激減していることから誘拐事件発生は減少傾向にあります。
参考 : https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_043.html
対策:知らない人にはついていかない
何かの目的で誘い出す、あるいは巧妙な話術で誘いに乗せるなど、知らない人から声を掛けられるようなことがあっても、決してついて行くようなことのないよう注意しましょう。
事例2.カホーシー派による誘拐事件が多発
イエメン北部において、反政府勢力のカホーシー派が主導となり、外国人の誘拐、また、ジャーナリストの誘拐事件が多発しています。
また、南部では現地女性のみならず観光旅行で訪れた女性の誘拐事件の発生が後を断ちません。
参考 : https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcterror_043.html
対策:危険なエリアに立ち入らない
そもそも誘拐事件に巻き込まれる方の多くが、治安が悪く危険なエリアに足を踏み入れているケースが目立ちます。
そのため、誘拐事件に巻き込まれることのないよう安全な行動を心掛けるようにしましょう。
事例3.カホーシー派によるミサイル発射事件
イエメンのリヤド北部に向けて、反政府勢力のホーシー派がミサイルを発射したところ、サウジ防空軍よりミサイル迎撃されるなど、人的被害は免れたものの危険な状況となっています。
参考 : https://mediciblog.news/2017/11/05/11月4日、リヤド北部に向けたミサイル攻撃の発生/
対策:身の安全を最優先とした行動を
イエメンは非常に危険な治安であるため、いつどこで被害を受けるか分かりません。
そのため、常に周囲の状況に目を向け、身の安全を最優先とした行動をとるようにしましょう。
日本人女性がイエメン旅行で注意すべきポイント5つ
ここではイエメンで女性が気をつけることを5つご紹介します。
1.誘拐事件に巻き込まれないように注意する
イエメンでは、私たち日本人をはじめ、多くの観光客が誘拐される事件が多発しています。
特に抵抗する力の弱い女性などはその標的にもなりやすく、普段通りの生活を行っていても突如として事件に巻き込まれる可能性が高いと言えます。
そのため、いつ自分の身に危険が及ぶか分からない中でも、周囲の状況を把握しながら安全に過ごすようにしてください。
2.服装に注意する
イエメンでは、肌の露出を避けた服装を心掛けるようにしましょう。
これは、派手な服装や肌の露出の多い服装をしているだけで性犯罪に巻き込まれる可能性が高くなるためです。
特にイエメンは紛争や抗争が絶えない危険な国であることから、緊迫した街の様子となっています。
そのような中で華美な服装は存在じたいを目立たせてしまい、非常に危険です。
このようなことから、イエメンの街を歩く際は、服装には十分注意してください。
3.多額の現金を持ち歩かないこと
イエメンでは、多額の現金を持ち歩くことのないようにしましょう。
これは、貧しい国である以上、観光客はお金持ちだという認識から、スリやひったくり、置き引きなどの軽犯罪が多発しているためです。
とは言え、現況、治安状況が悪いため、街中に観光客の姿があるということも少なく、逆に目立ってしまうこともあるため、多額の現金の持ち歩きは控えるようにしてください。
4.貧しい人が暮らす街に足を踏み入れない
イエメンでは、貧しい人が暮らす街に足を踏み入れることのないよう注意するようにしてください。
生きること、そして現在の生活すべてが追い込まれた状態の人たちが命を削って暮らしていることから、非常に緊迫した様子が見られます。
そのようなエリアに簡単に足を踏み入れる、また近付いていくことのないよう十分注意しましょう。
5.ひったくりに注意
イエメンでは、街中を歩く際はひったくりに遭う危険性も高く十分注意が必要です。
街中には貧しい人が多く、私たち日本人観光客が歩いているだけでひったくりの被害に遭うことも多く、犯罪被害を受けるでしょう。
しかし、ひったくりだけで事が済めば良いですが、命の危険を脅かす事態に発展することもあるため、むやみに街中を歩くことは避けるべきだと言えます。
子連れ旅行者がイエメンで注意すべきポイント
子連れでイエメン旅行を訪れる際は、幼い子供も被害に遭う恐れがあるため十分注意が必要です。
これは、現在もイエメンにおいて紛争や内戦が続いている状況となるため、安全にイエメン旅行を楽しめるとは言い切れないためです。
また、現在の状況から観光旅行に訪れるという方は少なく、危険を犯しての旅行は避けるべきだと言えるでしょう。
なお、治安状況が落ち着いた際にイエメン旅行を計画する場合でも、いつ紛争が勃発するか分からない状態のため、自身の身や子供の身に危険が迫る可能性があることを十分に理解した上で旅行計画を立てるようにしてください。
また、旅行で訪れる際は日本とは文化も物資もすべてが異なるため、日本と同様に過ごすためにも、子供に必要だと思われるものはすべて持参しておくと安心です。
その他イエメン観光で注意すべきポイント
ここではその他イエメン旅行で気をつけることをご紹介します。
パスポートのコピー
イエメン旅行で気を付けることは、パスポートのコピーを必ず持参しておくということです。
これは、スリやひったくり、置き引きなどの被害のに遭った場合、万一パスポートを盗まれてしまうと帰国できなくなってしまうことを防ぐためです。
イエメンへ観光旅行に訪れる方は非常に少なく、いつ何があるのか分かりません。
そのため、日本人が観光旅行する際も注意が必要な国だと言われています。
当然ながら毎日のように軽犯罪は起こっているため、あなたが軽犯罪の標的になる可能性もあります。
このように、安全な旅行を行うことができるよう、万一に備えパスポートのコピーは準備しておくようにしましょう。
カメラは盗まれるリスクが最も高い
海外旅行では、一眼レフやGoProなど高級カメラを持ち歩くのは非常に危険です。
理由は、スリやひったくりに合う危険性が高まるからです。
実際に外務省が公開している海外邦人援護統計によると、渡航者のトラブルで最も多いのは窃盗被害。その中でも、盗まれやすいものの代表格がカメラです。
カメラが狙われる理由は、”軽量なので盗った後の逃走が簡単だから”です。
レンタルカメラが人気
そのため近年では、レンタルカメラを利用する渡航者が増えています。
こちらのRentry(レントリー)では、人気のGoProや水中カメラなど、品揃えも豊富です。
Rentryを利用すれば、わざわざカメラを購入する必要もなく、万が一盗まれても保険で対応してもらえるため安心ですね。
リュック
イエメン旅行では、自分の持ち物や貴重品などの管理を徹底して行うようにしましょう。
これは、イエメンの中でもソコトラ諸島は観光地にもなっているため、治安も比較的安定していると言われています。
しかし、やはり紛争の多い国であることを踏まえ、観光客は犯罪のターゲットにもなりやすく、貴重品が盗まれる事件も相次いで起こっています。
そのため、現金などの貴重品はリュックの中に入れ、しっかりとファスナーをした上、リュックを前抱きにするなど工夫を凝らすようにしましょう。
ホテル
イエメン旅行では、宿泊ホテルの立地やセキュリティ体制が万全なホテルを選ぶことが大切です。
イエメンは紛争の多い国ですが、観光地と言われるソコトラ諸島には安全に宿泊可能なホテルがあります。
その中でも特にセキュリティ体制が整ったホテルを選ぶことが大切です。
また、ホテルは観光地近くになればなるほど利便性が良いという理由から宿泊費も高くなるなどコストがかかることもあります。
そのため、実際に宿泊したことがある方の口コミなどを参考にホテルを選ぶと良いでしょう。
クラブ
イエメンには基本的にクラブのような場所はありません。
もし、そのような場所があった場合でも犯罪に巻き込まれる可能性がありますので、近寄らないようにしましょう。
地下鉄
イエメン旅行では、イエメン国内を移動する手段にどのような公共交通機関を利用するかをリサーチしておくことが大切です。
イエメンには地下鉄が通っておらず、陸路での移動手段が主流です。
そのため、国内の移動は乗り合いタクシーなどを利用して行うようにしましょう。
タクシー
イエメンはとても小さな国となり、砂漠地帯を訪れることを除くと、街中を移動するのはすべて乗り合いタクシーになります。
その乗り合いタクシー乗車の際は時刻表がない上、定員になったら出発するスタイルとなっています。
そのため、もしも乗客が少ない場合は満員になるまで発車しないことから目的地までの到着時刻が読めません。
しかし、タクシーを利用したとしてもチップなどの支払い義務はありません。
その他、移動手段にバスを利用することもできます。
バスの運賃はタクシーよりも少し割安となっているなど、目的地へのルートを確認して利用するようにしましょう。
新型コロナウィルスの状況
イエメンの新型コロナウィルスの状況は、4月からほとんど感染者がいない状況となっており非常に落ち着いています。
2回のワクチン接種証明書(ジョンソン・エンド・ジョンソンは1回)の提示もしくは到着前72時間以内のPCR検査陰性証明書の提示が必要です。
到着後は7日間の自主隔離があり、健康申告書の提出が求められます。
まとめ
今回はイエメン旅行を訪れる際の注意点や特に女性が現地で気を付けることなどについて詳しく解説しました。
イエメンは紛争が続く国として非常に危険な状態にあります。
そのため、もしも旅行でイエメンを訪れる際は外務省のホームページより安全状況を確認の上、旅行計画を立てるようにしましょう。
くれぐれも無理のない楽しい旅行となるよう、安全を第一に考えてイエメンを訪れるようにしてください。