モロッコといえばエキゾチックな雰囲気を持った独特の国。
アラビアのようでヨーロッパのようで、異国情緒あふれる街が魅力の観光地です。
ただし、美しい街でも危険は潜んでいるので注意が必要になります。
そこで今回は、モロッコの治安と注意すべき行動などについて紹介していきますので、旅行の際にはぜひ参考にしてください。
この記事の目次
世界治安ランキング74位のモロッコ
参考サイト:http://worldpopulationreview.com/
アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、モロッコは74位となっています。
結論:少し注意が必要
74位のモロッコは、少し注意が必要な国です。
もちろん何か貴重品を見せながら歩いたり、モノを置いたまま席を外したりすれば盗られてしまう可能性もありますが、そこまで気にしなくてもよいといっても過言ではないでしょう。
外務省のデータも確認
参考サイト:外務省海外安全サイトホームページ
外務省の海外安全サイトによると、モロッコの危険情報はレベル1の「十分注意してください」になっています。
2014年にモロッコ治安当局によって国内のテロ警戒レベルが上がって以来、治安は安定しています。
ただし、ISILによってジハードの拡散を呼び掛けていることから、テロが起きる可能性を否定できないので注意が必要です。
現在渡航はできる?新型コロナウィルスの状況
モロッコの外務省による感染症危険レベルは「レベル2 不要不急の渡航注意」となっています。
モロッコへ入国するためには、ワクチン接種証明書・ワクチンパスの提示または搭乗72時間以内のPCR検査陰性証明書とFiche Sanitaire du Passagerと呼ばれる旅行者衛生フォームの提示が必要です。
【旅行者衛生フォーム(Fiche Sanitaire du Passager)】
・https://www.onda.ma/form.php
・https://www.sante.gov.ma/
モロッコから日本への入国時に関しては、3回目のワクチン接種証明書または、出国前72時間以内のPCR検査があれば、入国検査や隔離は10月11日より免除になります。
夜の一人歩きは大丈夫?
モロッコでは日本のように夜道を一人では歩かないようにすることが大切です。
観光客は強盗の餌食になったりする危険性があります。
ただ、観光地では夜でも観光客が普通に出歩いていたりします。
人通りが多く、安全な場所では場合によっては楽しく出歩くことができるでしょう。
モロッコ旅行で最低限気をつけるべき点3つ
モロッコ旅行で最低注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 注意点①:海外旅行保険
- 注意点②:インターネット環境
- 注意点③:言語の問題
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:海外旅行保険に加入しておく
海外旅行保険とは
モロッコ旅行で気をつけることは、海外旅行保険に加入して滞在するようにするということです。
これは、旅行中にアクシデントに見舞われる、病気やケガをしてしまうなど、医療処置を受けなければならなかった場合に、海外旅行保険に加入しておけば、そのようなトラブルに対して金銭的な補償以外に、日本語によるサポートを受けることができるため、安心して旅行を楽しむことができます。
おすすめはエポスカード【年会費無料】
年会費無料のエポスカードを作成しておくと安心です。
エポスカードは海外旅行保険が付帯しているタイプ(無料)です。
エポスカードは旅行の支払いをカード利用することで保険適用になりますが、エポスカードで「航空券」や「日本で空港に向かうリムジンバスや電車」の支払いをするだけで適用に!
もちろん、海外での「鉄道、バス、タクシー」の支払いに利用でもOKです!
海外旅行保険として必要性が高いと言われる疾病の他、携行品の損害を補償してくれるカードです。
特に医療行為においては最高270万円まで保険金の支払い対象となり、最長90日間の補償を受けることができます。
モロッコ旅行へ行かれる際は、年会費無料のエポスカードがおすすめですよ。
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海外旅行保険付帯カードの基本知識
海外旅行保険付帯のクレジットカードには2つ種類あります。
- 自動付帯
カード持っているだけで自動的に保険が適用される - 利用付帯
旅行費用など、保険適用条件となる料金をカードで決済した場合に保険が適用される
自分が持っているカードの保険適用の条件を確認してみましょう。
また、「クレジットカードの海外旅行保険」はカードを複数持つほど保険の補償金額が合算され適用されます。
海外旅行保険付帯のクレカを1枚も持っていない場合は、新しくクレジットカードを発行するのを必須でおすすめします。
さらにクレジットカードで最高にお得に旅をしたい方は、「【旅行保険付き】旅好きのクレジットカードおすすめ4選 裏技」でも紹介していますので読んでみてください。
注意点②:インターネット環境
海外旅行で重要なのがインターネット環境。
結論としては、モロッコで移動中にスマホを使用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルした方が便利です。
フリーWi-Fiは主要施設だけ飛んでいる
まず、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店ではフリーWi-Fiが飛んでいるので、それらの施設では無料でインターネットを使用することができます。
しかしそれ以外の場所ではフリーWi-Fiが飛んでいないことが多いので、移動中や街中ではなかなかネットに接続することができません。
仲間とはぐれる危険性がある
そのため、ポケットWi-Fiが無ければ以下のような不備が起こります。
- スマホで地図を見ながら移動できない
- 移動中に観光地など調べ物ができない
- SNSに写真をアップロードできない
スマホが繋がらなければ最悪の場合、旅行仲間とはぐれる危険性があるので注意。
なので一般的には、海外旅行専用のポケットWi-Fiを持って行きます。
グローバルWi-Fiがおすすめ
旅行好きに人気なポケットWi-FiがグローバルWiFiです。
グローバルWiFiの特徴は
- モロッコであれば1970円/日程度
- 1つのWi-Fiを一緒に旅行に行く全員が使用することができる
このように、とにかくコスパが良いです。
デメリットといえば、当日に空港で借りると割引対象外となります。
そのため、以下のキャンペーン専用ページから事前に予約しましょう。
注意点③:言語の問題
旅行に行く際、現地の言葉を喋れないと何かと不便で不安ですよね。
日本では当たり前にできている会話ができないと、とてもストレスに感じ不慣れな海外なら尚一層です。
モロッコの公用語はアラビア語です。
英語はモロッコでは、主要観光スポット・空港やホテルでは通じることが多いです。
しかし、海外旅行中は予想もしていなかったトラブルが付き物です。
その理由を以下に簡単にまとめました。
公用語が話せないと困ってしまうこと
- 道に迷ってしまった
- レストランでの注文
- 交通機関が思うように利用できないとき
- 急な体調不良
- トラブル全般
これらで困ってしまう。
英語が話せない、現地の言葉に不安な人はポケトークがおすすめ
旅行が好きな方に、大人気でテレビでも話題になった「夢の通訳機」ポケトークです。
ポケトークを持っているメリットとは
- 旅行中の不安やストレスから解放される
- 現地の人とコミュニケーションが取れるので旅行が楽しくなる
- 他の翻訳機と比べ、翻訳言語数が61ヶ国語:音声とテキスト、21ヶ国語:テキストのみ。合計82言語と圧倒的に多い
- 双方の翻訳が可能(日本語→英語、英語→日本語)
- 翻訳の正確さが高い
- Wi-Fi環境がなくても利用ができる
また、モロッコの公用語である”アラビア語”には、音声翻訳・テキスト翻訳の両方に対応しています。
ポケトークさえ持っていれば
今まで海外旅行中に感じていた、不安やストレスが一切無くなります!
なので、精神的なストレスから解放されその分旅行が楽しめるのです。
モロッコ主要エリアの治安事情
出典:https://www.anzen.mofa.go.jp/
シャウエン
青に染められた町として世界的に有名な観光地、シャウエン。
おとぎの国に迷い込んだかのような風景が旧市街にあります。
モロッコの旧市街は城壁に囲まれており、内部に入るためには徒歩で入る必要があります。
そんなシャウエンは観光地で、たくさんの外国人が訪れているものの、素朴であまりお金を取ろうという姿勢のない場所です。
スリや盗難の話もあまり聞きません。
ただ、近くにあるリフの山々に上るときには注意が必要です。
カサブランカ
「ハッサン2世モスク」や「オールド・メディナ」と呼ばれる旧市街のモスクがあるカサブランカ。
「ハッサン2世モスク」はアフリカ最大のとも言われる礼拝所です。
カサブランカはモロッコ第2の都市で、同時多発テロや自爆テロなどが何度も起こっている都市で、日本人旅行者が犯罪に巻き込まれる都市としてワースト1位にもなっています。
所持品や人込みには注意することが必要です。
マラケシュ
モロッコ旅行でも人気都市であるマラケシュは、アトラス山脈のふもとで広がる都市です。
そんなマラケシュはモロッコ第四の都市。
北アフリカの先住民族の言葉で「神の国」という意味を持っています。
歴史的な価値の高い建造物に、マーケットなど場所によってさまざまな楽しみ方があります。
そんなマラケシュは観光地の広場でカフェを狙った爆弾テロが発生するなど、過激派が潜伏している可能性もあるので注意して、観光以外の不要な外出はできるだけ避けるようにしましょう。
モロッコ観光客を狙った主な犯罪事例と対策
事例1.スリ
道に迷い徒歩でラバトのメディナ内を移動していたところ、声をかけてきた男性が道案内をしてくれた。
別れた後カバンを見るとファスナーが開いていて、現金3000ディルハムとクレジットカードにパスポートが盗まれた事件が起きています。
対策:バッグのファスナーに注意
バッグがファスナーでも開けられてしまうので、鍵をつけるなど工夫しましょう。
また、被害者の方は別に現金が入った財布をスーツケースに保管していたので、なんとか残りの日数を過ごすことができました。
このように貴重品を分散させることも大切です。
参考:https://www.ma.emb-japan.go.jp/japonais/ryoji_anzen_higairei14.html
事例2.強盗・恐喝
夜一人で人通りの少ない場所を歩いているとき、後ろからバットのようなもので殴られ、さらに首まで絞められて気絶してしまいました。
その後、気がついたときには身につけていた貴重品が全て奪われる事件が起きています。
また、外国人観光客を狙った刃物を持った金銭目的の恐喝も発生しています。
対策:一人で人がいない場所を歩かない
被害者のほとんどが一人で人の少ない場所にいたということなので、昼夜関係なく人の少ない場所で一人で出歩くのはやめましょう。
どうしても一人で出歩かないといけない場合は、周りをよく見回して警戒心をアピールしてください。
参考:http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbcrimesituation_124.html
事例3.詐欺
親切そうなモロッコ人に「財布に大金を入れていると危険だから、この袋に入れた方がいい」と勧められたのでその通りにした。
その後、袋を開けて確認したら現金は入っておらず、ただの紙切れのみの状態という詐欺事件が起きた。
対策:相手にしない
親しく声をかけてくるモロッコ人も多いのですが、全てが親切というわけではありません。
金銭が目的で近づいてくる人も多いので、全ての人を相手にしないようにしてください。
何か言われても信用しないことも意識しましょう。
参考:http://www.anzen.mofa.go.jp/m/mbcrimesituation_124.html
日本人女性がモロッコ旅行で注意すべきポイント3つ
1.ツアー参加をすること
モロッコ文化を楽しむための一番の観光地、「フェズ」にはモザイク模様が美しいモスクやカラフルで美しいヒジャブ、様々な可愛い雑貨などが様々並べてあります。
しかしながら、街並みが迷路のように入り組んでいるために迷宮都市とも呼ばれ、いつの間にか迷子になってしまっていることも。
もちろん子供のスリなどもいます。
女性一人は絶好のカモになるので何をするにもツアーに参加することをお勧めします。
2.肌の露出に注意する
モロッコはイスラム教の国。
女性が肌を過度に露出するのは決して旅行者だからとしても許されるものではありません。
足や肩の出る服装は避け、モスクなどは特に露出に気を付けてストールなどを身に着けるようにしましょう。
3.ナンパに注意
日本人女性は海外では人気です。
顔が幼く見え、ひっかけやすく見えるからともいわれています。
モロッコを歩いているとたくさんのモロッコ人から声を掛けられることでしょう。
本当に自分の人格を見て誘ってくれているのか、体やお金が目的なのかしっかり見極めないと甘い誘惑に引っかかってしまいます。
注意することが必要です。
子連れ旅行者がモロッコで注意すべきポイント
ここでは子連れでモロッコに旅行する場合の注意点を紹介します。
まず、日本で薬を用意して旅行することが大切です。
モロッコの中心街、観光地では簡単に薬局を見つけることができますが、日本人向けに成分調節されているものではなく、一回の量が多かったり色がきついものが多いです。
子供は慣れている日本の薬を持っていくと安心して過ごすことができます。
その他モロッコ観光で注意すべきポイント
パスポートのコピー
モロッコ旅行で気を付けることは、パスポートのコピーを必ず持参しておくということです。
これは、スリやひったくり、置き引きなどの被害のに遭った場合、万一パスポートを盗まれてしまうと帰国できなくなってしまうことを防ぐためです。
モロッコへ観光旅行に訪れる方は非常に多く、日本人もその中に入っています。
そのため、日本人が観光旅行する際も注意が必要な国だと言われています。
当然ながら毎日のように軽犯罪は起こっているため、あなたが軽犯罪の標的になる可能性もあります。
このように、安全な旅行を行うことができるよう、万一に備えパスポートのコピーは準備しておくようにしましょう。
カメラは盗まれるリスクが最も高い
海外旅行では、一眼レフやGoProなど高級カメラを持ち歩くのは非常に危険です。
理由は、スリやひったくりに合う危険性が高まるからです。
実際に外務省が公開している海外邦人援護統計によると、渡航者のトラブルで最も多いのは窃盗被害。その中でも、盗まれやすいものの代表格がカメラです。
カメラが狙われる理由は、”軽量なので盗った後の逃走が簡単だから”です。
レンタルカメラが人気
そのため近年では、レンタルカメラを利用する渡航者が増えています。
こちらのRentry(レントリー)では、人気のGoProや水中カメラなど、品揃えも豊富です。
Rentryを利用すれば、わざわざカメラを購入する必要もなく、万が一盗まれても保険で対応してもらえるため安心ですね。
リュック
モロッコの旧市街などを歩くならスーツケースではなく、リュックサックが便利です。
しかしながら、背後にあるということはスリに遭いやすく、チャックをあけられてしまえばすぐにものを取られてしまいます。
そのためリュックサックを背中ではなく、おなか側に抱えて運ぶことをお勧めします。
ホテル
モロッコにももちろん名の知れた世界中のチェーンホテルは存在しますが、それよりも泊まりたいのがゲストハウスとしてリノベーションされた「リヤド」です。
中庭があったり、インテリアがオーナーのこだわりだったり、スタッフがフレンドリーだったりします。
もちろんホテルとの違いは欠点にもなりえるのでよく比較して検討していきましょう。
クラブ
モロッコはイスラム教の国ですがそれでも比較的緩いほうの国で、昼間からクラブが開いていたりして現地の人も楽しい週末を送ることが多いんだとか。
基本的にはモロッコにクラブは点在しており、観光客も余裕で入ることができます。
アラビアンなテイストのクラブミュージックが流れたりしてダンスフロアとソファー席に分かれています。
ただし気を付けてほしいのがイスラム教の国なのでアルコールを飲むのはさすがにNGということ。
ミントティーやコーラなど、ソフトドリンクが中心になるので注意が必要です。
電車
国営のONCFという会社が運営するモロッコの鉄道は、高速鉄道もあり、国内の主要都市同士を網羅してつないでくれるのが特徴です。
車体もきれいでヨーロッパなどの鉄道と比べても全く遜色なく、安心して乗ることができます。
ただし、日本とは違いかなり遅れることがあるので鉄道を利用する際には余裕をもって利用することが重要です。
タクシー
短距離移動がメインで、特定のエリアを走ってくれるタクシー。
町中を移動するのに便利です。
タクシーには固定料金とメーター、二種類の運賃制度があるので走り出す前に直接確認しておくと安心です。
また、モロッコのタクシーは基本的に乗り合いです。
席に余裕があればほかの客も拾ったりしますので驚かないようにしましょう。
デモや集会など大勢の人が集まる場所に注意
2017年から2018年には、北部アル・ホセイマ や北東部ジェラダ等にて大規模なデモが発生し、治安部隊との衝突が起きています。
現在は治安状況は安定しているようですが、デモや大人数が集まる場所では何が起こるかわかりませんので不用意に近づかないようにしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
モロッコの治安情報と危険情報を紹介しました。
楽しい旅行にするためにも注意をして行動してくださいね。