ここ数年、イスラム過激派の活動によるテロ行為のイメージがあり、安全ではないというイメージのあるトルコ。
完全には安全になったと言い切ることは出来ませんが、最近ではテロ活動も落ち着き、観光客も戻ってきています。
今回はトルコの治安について紹介します。
この記事の目次
世界治安ランキング145位のトルコ
アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、トルコは145位となっています。
結論:治安は回復傾向にはあるものの、油断できない
2016年にイスタンブールの国際空港で起きた大規模なテロをはじめ、イスラム過激派組織がトルコに対して攻撃を呼びかけたことからテロが多く発生していました。
最近では回復傾向にあるものの、日本の治安ランキングが43位ですから、やはり警戒が必要です。
外務省のデータも確認
参考サイト:外務省海外安全サイトホームページ
外務省のデータによれば、シリア国境付近以外の地域に置いては危険情報は発令されていません。
イスタンブールはブルガリアの国境付近だけスリなどの軽犯罪によるレベル1の情報がありますが、その他はほぼ安全といっても過言ではないでしょう。
ただ、シリア国境付近はレベル4の退避勧告などが発令されている地域があります。
同じ国内であるということは忘れず、安全に旅行するためにも危険な場所には近づかないようにしましょう。
現在渡航はできる?新型コロナウィルスの状況
トルコの外務省による、不要不急の渡航中止となっています。
できるだけ渡航は控えるようにしましょう。
現在、トルコは特に制限なく自由に入国することができます。
トルコから日本への入国に関しては、現在トルコは黄色区分のため、ワクチンを3回接種している方は、入国時検査や入国後の待機期間はありませんが、3回目のワクチンを未接種の方は、入国時検査と「3日間自宅等待機+自主検査陰性」(検査を受けない場合は5日間待機)が必要です。
夜の一人歩きは大丈夫?
基本的に夜に一人歩きをすると直ぐに犯罪に巻き込まれるという程治安は悪くありません。
しかしながら、日本ほど夜の一人歩きを安心してできる場所でもありません。
出来るだけ不要不急の夜の一人歩きは控え、夜はなるべく早めにホテルに帰ることが大切です。
トルコ旅行で最低限気をつけるべき点3つ
トルコ旅行で最低注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 注意点①:海外旅行保険
- 注意点②:インターネット環境
- 注意点③:言語の問題
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:海外旅行保険に加入しておく
海外旅行保険とは
トルコ旅行で気をつけることは、海外旅行保険に加入して滞在するようにするということです。
これは、旅行中にアクシデントに見舞われる、病気やケガをしてしまうなど、医療処置を受けなければならなかった場合に、海外旅行保険に加入しておけば、そのようなトラブルに対して金銭的な補償以外に、日本語によるサポートを受けることができるため、安心して旅行を楽しむことができます。
おすすめはエポスカード【年会費無料】
年会費無料のエポスカードを作成しておくと安心です。
エポスカードは海外旅行保険が付帯しているタイプ(無料)です。
エポスカードは旅行の支払いをカード利用することで保険適用になりますが、エポスカードで「航空券」や「日本で空港に向かうリムジンバスや電車」の支払いをするだけで適用に!
もちろん、海外での「鉄道、バス、タクシー」の支払いに利用でもOKです!
海外旅行保険として必要性が高いと言われる疾病の他、携行品の損害を補償してくれるカードです。
特に医療行為においては最高270万円まで保険金の支払い対象となり、最長90日間の補償を受けることができます。
トルコ旅行へ行かれる際は、年会費無料のエポスカードがおすすめですよ。
>>エポスカード公式サイト
海外旅行保険付帯カードの基本知識
海外旅行保険付帯のクレジットカードには2つ種類あります。
- 自動付帯
カード持っているだけで自動的に保険が適用される - 利用付帯
旅行費用など、保険適用条件となる料金をカードで決済した場合に保険が適用される
自分が持っているカードの保険適用の条件を確認してみましょう。
また、「クレジットカードの海外旅行保険」はカードを複数持つほど保険の補償金額が合算され適用されます。
海外旅行保険付帯のクレカを1枚も持っていない場合は、新しくクレジットカードを発行するのを必須でおすすめします。
さらにクレジットカードで最高にお得に旅をしたい方は、「【旅行保険付き】旅好きのクレジットカードおすすめ4選 裏技」でも紹介していますので読んでみてください。
注意点②:インターネット環境
海外旅行で重要なのがインターネット環境。
結論としては、トルコで移動中にスマホを使用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルした方が便利です。
フリーWi-Fiは主要施設だけ飛んでいる
まず、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店ではフリーWi-Fiが飛んでいるので、それらの施設では無料でインターネットを使用することができます。
しかしそれ以外の場所ではフリーWi-Fiが飛んでいないことが多いので、移動中や街中ではなかなかネットに接続することができません。
仲間とはぐれる危険性がある
そのため、ポケットWi-Fiが無ければ以下のような不備が起こります。
- スマホで地図を見ながら移動できない
- 移動中に観光地など調べ物ができない
- SNSに写真をアップロードできない
スマホが繋がらなければ最悪の場合、旅行仲間とはぐれる危険性があるので注意。
なので一般的には、海外旅行専用のポケットWi-Fiを持って行きます。
グローバルWi-Fiがおすすめ
旅行好きに人気なポケットWi-FiがグローバルWiFiです。
グローバルWiFiの特徴は
- トルコであれば1270円/日程度
- 1つのWi-Fiを一緒に旅行に行く全員が使用することができる
このように、とにかくコスパが良いです。
デメリットといえば、当日に空港で借りると割引対象外となります。
そのため、以下のキャンペーン専用ページから事前に予約しましょう。
注意点③:言語の問題
旅行に行く際、現地の言葉を喋れないと何かと不便で不安ですよね。
日本では当たり前にできている会話ができないと、とてもストレスに感じ不慣れな海外なら尚一層です。
トルコの公用語はトルコ語です。
英語はトルコでは、主要観光スポット・空港やホテルでは通じることが多いです。
しかし、海外旅行中は予想もしていなかったトラブルが付き物です。
その理由を以下に簡単にまとめました。
公用語が話せないと困ってしまうこと
- 道に迷ってしまった
- レストランでの注文
- 交通機関が思うように利用できないとき
- 急な体調不良
- トラブル全般
これらで困ってしまう。
英語が話せない、現地の言葉に不安な人はポケトークがおすすめ
旅行が好きな方に、大人気でテレビでも話題になった「夢の通訳機」ポケトークです。
ポケトークを持っているメリットとは
- 旅行中の不安やストレスから解放される
- 現地の人とコミュニケーションが取れるので旅行が楽しくなる
- 他の翻訳機と比べ、翻訳言語数が61ヶ国語:音声とテキスト、21ヶ国語:テキストのみ。合計82言語と圧倒的に多い
- 双方の翻訳が可能(日本語→英語、英語→日本語)
- 翻訳の正確さが高い
- Wi-Fi環境がなくても利用ができる
また、トルコの公用語であるトルコ語には、音声翻訳・テキスト翻訳の両方に対応しています。
ポケトークさえ持っていれば
今まで海外旅行中に感じていた、不安やストレスが一切無くなります!
なので、精神的なストレスから解放されその分旅行が楽しめるのです。
トルコ主要エリアの治安事情
出典:https://www.anzen.mofa.go.jp/
外務省海外安全ホームページでは、以下の地域に注意勧告が出ています。
地域名 | 危険度 |
---|---|
イスタンブール県,東部11県(トゥンジェリ,エラズー,ビンギョル,ムシュ,ビトリス,ヴァン,ウードゥル,カルス,アール,エルズルム,エルジンジャン)及び南東部3県(バトマン,シールト,アドゥヤマン) | レベル1:十分注意してください。 |
ハッカーリ県,シュルナク県,ハタイ県,キリス県,ガジアンテップ県,シャンルウルファ県,マルディン県(シリア及びイラクとの国境地帯を除く) | レベル2:不要不急の渡航は止めてください。 |
ディヤルバクル県及びイラクとの国境地帯(レベル4の地域を除く)) | レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告) |
シリアとの国境地帯、イラクとの国境地帯の一部 | レベル4:退避してください。(退避勧告) |
上記は治安が悪い地域なので注意しましょう。
その他の主要エリアも含めて、トルコの地域別の治安事情を見ていきましょう。
イスタンブール
トルコの中でも最大の都市、イスタンブールの危険レベルは1です。
2017年の1月1日のテロ以降、大きなテロ活動は発生していません。ある程度の落ち着きを見せていると言っても過言ではないでしょう。
しかしながら、掃討作戦によってテロ関係者の拘束が継続して発生しています。
最新の治安状況を確認したうえでの旅行が大切です。
また、スリや盗難などの被害も多発しています。
出来るだけ荷物からは目を離さない、ホテルではセーフティボックスを利用するなど、犯罪に巻き込まれないような行動を取ることが大切です。
カッパドキア
2013年にカッパドキアで起こった日本人女性殺害事件。
これを聞くと治安が悪いイメージがありますが、現地のトルコ人にも衝撃的だった事件でもあるのです。
犯人は捕まっており、既に終身刑。基本的に親日家が多いトルコですから、日本人の代わりに祈りをささげてくれた人も多いようです。
カッパドキアの有名スポットは洞窟岩。立ち入り禁止になっているわけではないので一人でも散策することが出来ます。
しかし、それらの場所はやはりリスクが高いため、現地ツアーに参加するなど単独行動はとらない方が懸命です。
それさえ守れば楽しく観光できるでしょう。
アンカラ
アンカラはトルコの首都であり、昔からの歴史のある都市です。
2015年には大規模なテロが発生したりしましたが、現在はトルコ政府によるテロ対策が功を奏し、大規模なテロは最近発生していません。
その為アンカラ中心部に出されていた外務省の危険レベル1の注意報も解除されています。
テロ事件以降、セキュリティも強化されているので窃盗などに気を付ければ殆ど不安を煽る事件などはなくなっています。
トルコ観光客を狙った主な犯罪事例と対策
事例1.ぼったくりバー
スルタンアフメット地区やタクシム地区において、外国人旅行者と名乗る若者や、親しげに日本語で声を掛けてくるトルコ人に声を掛けられ、そのまま意気投合して友人になる。
その後一緒に誘われて飲みに行くと、数十万円相当のぼったくり金額のバー料金を割り勘払いで支払わされる事例があります。
参考:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_052.html
対策:知らない人の怪しい誘いには乗らない
幾ら日本語で喋りかけられても、幾ら友人になっても、怪しい場所には絶対に行かないようにします。
ぼったくりバーでは警察を呼んでも不介入だったり、支払わないと言うと支払うまで解放されないなどトラブルに巻き込まれてしまいます。
ぼったくられた後で騙されたと警察に行っても被害を証明できず、事件にもなりにくいようです。怪しい誘いには乗らないようにしましょう。
事例2.スリ、ひったくり
観光地などで人ごみを歩いていた時、気付かないうちにポケットやカバンから財布を抜き取られてしまうスリ。
そして、車やオートバイ、駆け足の犯人から追い越しざまに手荷物をひったくられる被害が繁華街では多く発生しています。
参考:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_052.html
対策:貴重品からは目を離さず、車道とは反対の手に
どんな時にも貴重品は肌身離さず目を離さず、しっかり警戒心を持って管理します。
特に買い物や路上で地図や目的地を確認する時には警戒心が緩みがちなので注意しましょう。
また、ひったくりに対しては歩道を歩く時には荷物を車道とは反対側の手で持つようにします。
また、万が一ひったくられそうになった場合には引きずられて大けがをした事例があるのでしっかりと持つのではなく、抵抗をしないことも大切です。
事例3.悪徳なぼったくり絨毯店
トルコ人が日本語で近づいてきて、仲良くなった様に見せかけて食事をおごられたり無料で観光ガイドをしてくれるぼったくり店の店員がいます。
最後に絨毯屋に誘いこみ、高額な絨毯の購入を迫る事例があります。
参考:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_052.html
対策:買う気が無いのであればしっかり断る
一部の悪徳じゅうたん店の従業員が日本語で話しかけ、最初は「親切心」と思わせて後から断りにくい状況を作る事例です。
高額な絨毯を購入する意思がないのであればどんなに親切にされても断る、もしくは最初から日本語で近づいてくる客引きには近づかないようにします。
日本人女性がトルコ旅行で注意すべきポイント3つ
ここでは日本人女性がトルコを旅行する際に注意しておきたいポイントを紹介します。
1.格安ツアー詐欺
トルコ国内各地への格安ツアーを現地にて客引きに合い、非常に安価だったので申し込んだところ路線バスの移動手段でホテルも酷いツアーに参加されるという事例があります。
トルコ国内のツアーに参加する際には日本の信頼のおける業者を通して予約するようにしましょう。
2.恋愛詐欺
優しそうなトルコ人男性から交際を迫られ、良い人だと思い交際をスタート。
しかしながら、借金の肩代わりや商売へと出資話、絨毯の購入などを迫られたりする恋愛詐欺も流行っています。
現地の悪徳トルコ人業者からすると人を信用しやすい日本人女性はカモです。
どんなに親切で甘い言葉を囁かれてもいわれるがままに行動することは避けましょう。
3.肌を過度に露出するのは避ける
トルコは国民のほとんどがイスラム教徒なので宗教談義はもちろんの事、肌を過度に露出するような服装は避けた方が無難でしょう。
また、宗教的な施設を訪れる際には、女性は頭にスカーフの着用を求められます。
郷に入っては郷に従え、です。
子連れ旅行者がトルコ旅行で注意すべきポイント
トルコは水道水も塩素消毒してあり、万が一の際に全く飲めないというわけではありませんが特に子供の場合はお腹を壊してしまう可能性も高まるのでミネラルウォーターを購入し、レストランやテーブルの上に置いてある水道水か分からない水は飲まないようにします。
健康と安全、またはぐれないように気を付けていれば子供連れでもしっかり楽しむことが出来るでしょう。
その他トルコ観光で注意すべきポイント
パスポートのコピー
トルコ旅行で気を付けることは、パスポートのコピーを必ず持参しておくということです。
これは、スリやひったくり、置き引きなどの被害のに遭った場合、万一パスポートを盗まれてしまうと帰国できなくなってしまうことを防ぐためです。
トルコへ観光旅行に訪れる方は非常に多く、日本人もその中に入っています。
そのため、日本人が観光旅行する際も注意が必要な国だと言われています。
当然ながら毎日のように軽犯罪は起こっているため、あなたが軽犯罪の標的になる可能性もあります。
このように、安全な旅行を行うことができるよう、万一に備えパスポートのコピーは準備しておくようにしましょう。
カメラは盗まれるリスクが最も高い
海外旅行では、一眼レフやGoProなど高級カメラを持ち歩くのは非常に危険です。
理由は、スリやひったくりに合う危険性が高まるからです。
実際に外務省が公開している海外邦人援護統計によると、渡航者のトラブルで最も多いのは窃盗被害。その中でも、盗まれやすいものの代表格がカメラです。
カメラが狙われる理由は、”軽量なので盗った後の逃走が簡単だから”です。
レンタルカメラが人気
そのため近年では、レンタルカメラを利用する渡航者が増えています。
こちらのRentry(レントリー)では、人気のGoProや水中カメラなど、品揃えも豊富です。
Rentryを利用すれば、わざわざカメラを購入する必要もなく、万が一盗まれても保険で対応してもらえるため安心ですね。
リュック
カッパドキアでの散策などにはリュックはとても便利で有能なのですが、街中を歩くのにはリュックはスリの可能性があったりするので少し危険です。
後ろを確認することが出来ないので、基本的に手を伸ばされても分かりません。
繁華街などを歩く際には出来るだけハンドバッグなどにしておいた方が良いでしょう。
ホテル
トルコには世界的に有名な高級ホテルから、一人でも気軽に泊まれるような格安ホテルまであり、ホテルの選択肢は幅広く存在します。
トイレ事情やお風呂事情さえ確認すれば、基本的には予算に合わせた選択で問題ないでしょう。
口コミの確認も大切です。
クラブ
トルコにもナイトクラブはあり、夜になると沢山の人が集まって音楽に合わせて警戒にダンスを踊ったりします。
勿論日本人も行って楽しめるでしょう。
ただし、ぼったくりクラブには注意です。
中には20万円以上も被害が出たケースもあるので、事前にしっかり調べてからクラブに行くようにしましょう。
地下鉄
イスタンブールにはメトロがあり、M1~M6の5路線が現在開通、運転しています。
また、更に7路線の開通予定があり、今後さらに便利になっていく予感のある交通機関です。
アタトゥルク空港のターミナルビルに乗り入れているので、地下鉄を利用することでスムーズに市内中心部まで移動することが出来ます。
タクシー
イスタンブールを移動するのに一番楽なのはタクシーです。
しかし、外れのタクシーを弾いてしまうとぼったくられてしまったり強盗の所へと連れられてしまうこともあります。
まずはタクシーのナンバープレートやロゴがタクシーの車体の側面に書いてあるかどうかを確認し、白タクや危険なタクシーを掴まないようにします。
また、可能な限りホテルやレストランにタクシーを手配してもらうとトラブルを避けることが出来ます。
トルコでは、iTaksiとBiTaksiという配車アプリがあります。
上記のタクシーでのトラブルを回避するためにも、便利で安心な配車アプリをできるだけ使うようにしましょう。
BiTaksiは、配車マッチングなどもスムーズで英語を話せるドライバーが多いので安心です。
目的地までのルートも表示されているため道を外れているかどうかを確認することもできます。
支払いにクレジットカードを使うこともでき、事前に料金もわかるのでぼったくりトラブルも回避できます。
iTaksiは、使い勝手の評判が良くないので利用するのは避けましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。トルコの最新治安情報をまとめました。
危険な地域があるのはどこも一緒、安全な場所を選べば基本的には楽しく旅行ができます。是非楽しんでくださいね。