ヨルダン旅行は実は危険?治安と最低、注意しておきたい9つのこと

中東の王国ヨルダンといえば、超巨大な古代遺跡や死海リゾートが有名です。

 

親日家が多く治安も安定しているため、映画のような冒険旅行を安全かつ快適に楽しむことができると評判です。

 

考古学者気分で遺跡巡りをしたい方には、うってつけの国と言えるでしょう。

 

このような魅力あふれる国で有意義な時間を過ごすためにも、事前に様々な情報を集め、良い準備をしていきましょう。

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ヨルダンの最新治安情報

ヨルダン自体は、国内で大きな内戦や民族対立を経験したことはありません。

 

しかし、ヨルダンは地政学上、イラク、シリア、イスラエル、レバノン、サウジアラビア、エジプトといった周辺諸国の情勢を受けやすい位置にあるため、その治安状況は時期によって変わることがあります。

 

現在では、治安は比較的落ち着いていますが、テロの危険は国土全体にくすぶっています。

 

とくに2014年以降、イスラム過激派組織「イスラム国」の支持者が数多く潜伏しているといわれ、イスラエル機への爆弾テロ未遂事件などをはじめ、「イスラム国」支持者によるテロ攻撃が発生しています。

 

イラクおよびシリアでの「イスラム国」の衰退にともなって、戦闘員がヨルダンをはじめとする周辺国に流入するおそれが懸念されています。

 

ヨルダン政府はテロ発生を防ぐために、法令整備や体制強化、そして主要ホテルなどでの警備強化に取り組んでいますが、今後テロ攻撃が発生する可能性は排除できないため、引き続き注意が必要です。

 

現在までのところ、ヨルダン治安当局によれば、ヨルダン国内で日本人を直接のターゲットとするテロ事件は発生していないとのことです。

 

とはいえ、直接の標的ではないにしても、日本人がテロ事件に巻き込まれる可能性は否定できません。

 

とくに、イスラム過激派によるテロ攻撃が世界各地で発生していることを鑑みれば、治安には常に注意を払い、日ごろから危機管理意識をもつことが肝要です。

 

ヨルダンの国民性は?

ヨルダンは現在のハーシム王国成立以前は遊牧民の地でした。

預言者ムハンマドの家系の一つであるとはいえ、メッカの太守であったハーシム家がイギリスの対アラブ政策の一環として、いわば人工的にヨルダンの地に置かれた王国です。

 

全国的に空前の建築ラッシュが続いており、主要都市には次々と新しい高層住宅、大型ホテル、幹線道路が整備され、街には欧米からの輸入品があふれ、若い女性の服装は流行の先端を競っています。

 

各家庭も欧米なみに電化され、パレスチナ難民キャンプのバラックにもテレビアンテナが林立しています。

 

しかし、表面上の西欧化の下には伝統的な遊牧民の精神が根強く生き続けています。

 

誇り高く礼節を重んじる伝統は、狭い地域社会のなかに網の目のように張り巡らされている親族関係のなかに残されています。

 

また、イスラム教やキリスト教といった宗教の壁を超えた隣人互助の精神や厳格なまでの長幼の序がよく守られています。

 

生活用式の急激な西欧化のなかで年ごとにイスラム法の遵守が奨励され、ラマダーン月の公然とした飲食は外国人といえども禁じられています。

 

都市部ではキリスト教の宗教行事も盛んであり、イスラム教徒も互いにそれぞれの祭りに招き合う姿がみられます。

 

国民は子弟の教育には熱心であり、欧米へ留学する者も多いです。

女性は都市の上流階級でも早婚傾向(17~18歳)にありますが、結婚後大学へ通う例が多く、女子学生数は急増しています。

 

ヨルダン旅行で注意しておきたい9つのこと

①宗教関連

イスラム教では、ラマダーンにあたる約1ヶ月間は「断食」として日の出から日没まで断食・禁欲を行います。

 

日没後は断食が一時的に解かれるため、夜の間に食事をとることができます。

 

地域によっては、ラマダーン期間の夜は非常に賑やかになることもあるようです。

 

そのため、ラマダーン期間中のイスラム教徒の前で、日中飲食したりすることは好ましくありません。

 

飲食する場合は国際的なホテルや、非イスラム教徒向けのレストランなどで済ませるようにしましょう。

 

イスラム教徒は1日に5回メッカに向かって祈りをささげます。

 

この時、礼拝の邪魔をしてはいけません。礼拝の邪魔をせず、祈りが終わるまで静かに待つようにしましょう。

 

ヨルダンでは、イスラム教のスンニ派がおもに信仰されていて、毎週金曜日に各地のモスクで礼拝が行われます。

 

この礼拝後に、宗教関連のデモや集会が行われることがあり、死傷者が出るような大規模事件に発展した事例もあります。

 

そのため、街中でデモなどを見つけても近づかないようにしましょう。

日本ではデモは珍しいので近くで見てみたい気持ちが湧くかもしれませんが、事件に巻き込まれて無駄に怪我をすることになりかねませんのでやめましょう。

 

一方、ヨルダンではイスラム教の規律はそこまで厳しくないといわれています。

 

過度な露出はおすすめできませんが、ある程度なら肌を出した服装をしても問題ありません。

 

また、イスラム教徒はアルコールを禁止されていますが、観光客にまで禁止を課すことはないので、問題なくお酒を楽しむことができます。

 

ただし、レストランによってはアルコールの提供がないこともあるので、事前に確認してください。

 

②気候や服装

ヨルダンは砂漠の国のイメージがありますが、日本と同じように四季があります。

 

ただし、春と秋はとても短く、冬の後にいきなり気温が高くなり夏になります。

 

首都アンマンなどは、冬になると雪が降ることもあります。

一般に、ヨルダンのベストシーズンは3月~5月の春と、10月~11月の秋と言われています。

 

首都アンマンの年間平均気温は17℃くらいです。

 

夏は5月~10月で、この時期の平均気温は23℃くらいです。

特に7月~8月は最も気温が高い季節で、この時期は40℃を超すこともあります。

 

日差しが強いので日焼け対策が必要です。

一方、冬は冷え込み、12月~2月の平均気温は9℃です。

この季節には降雪もあるので、厚手の服装がおすすめです。

 

世界遺産のぺトラ遺跡がある ワディムーサは、首都アンマンから車で3時間ほどのところにあります。

 

ワディムーサも夏は非常に暑く、40℃を超す日もあります。

反対に冬は雨が降ることもあり、気温が下がると雪になります。

 

降雪となると交通網がマヒし身動きが取れなくなるので注意が必要です。

 

ヨルダンの有名な観光地、死海は海抜マイナス423mのところに位置し、世界で最も低いところにある湖です。

 

死海周辺は一年を通じて雨が少なく、いつでも遊泳することができます。

最も暑い7月~8月は25℃前後になります。

 

反対に12月~2月は10℃以下になることもあり、水温は高めなのですが水に入るには肌寒いこともあります。

ヨルダンは夏には非常に気温が高くなるので、暑さ対策が必要です。

 

特にペトロ遺跡の観光は長い距離を歩くので熱中症対策をしっかりしましょう。

途中、売店も少ないので、ペットボトルなどを用意しておくことをおすすめします。

 

冬は、特に冷え込むので、厚手の上着を用意するといいでしょう。

アカパや死海周辺は、夏は蒸し暑く、冬は冷え込みます。

 

気候に合わせた服装を準備しましょう。

特に冬はパンツやジャケットなど防寒具は必携です。

 

ヨルダンのベストシーズンは春と秋と言われています。

この季節は、草原に花が咲き美しい光景が見られます。

しかし、観光客も増えるのでゆっくりと遺跡を巡りたい方は、ローシーズンと言われている夏や冬もおすすめです。

 

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③通貨やビザ

ヨルダンの通貨の単位はJDで表しますが、これはヨルダン・ディナール(Jordan Dinnar=JD)という意味です。

 

紙幣では50JD、20JD、10JDなど、硬貨では1JD、0.5JDなどが流通しています。

 

アメリカドルがどこに行っても使えるため、現地通貨を使う必要がない場合もあります。

 

旅行には基本的にアメリカドルを持って行って、現地で必要ならば両替するのもおすすめです。

 

また、ヨルダンへの入国にはビザが必要になりますので、東京のヨルダン・ハシェミット王国大使館に申請して取得しておくと安心です。

 

アライバルビザがヨルダンの国際空港到着時にもらえますが、航空会社によってはヨルダンへの搭乗時にビザの有無をチェックしておきましょう。

 

ビザの無い人には搭乗拒否の可能性があるので注意が必要です。

 

④プラグやネット環境

ヨルダンでは日本のプラグを使用する事ができません。

現地ではCタイプが最も多く、Bタイプ、BFタイプなど、コンセントが混在して使用されているようですので、アダプターや変換プラグが必要になってきます。

 

現地の電圧は220V、周波数は50Hzです。

ヨルダンでのネット環境はホテルでの無料Wi-Fiが使用可能ですが、スピードが足りなかったり、ネット環境自体に接続ができないケースも多々あるようです。

 

そこで、首都アンマーンではネットカフェを使用する旅行者も少なくないようです。

 

このインターネットカフェは、アンマンの旧市街と大学に集中しているので要チェックです。

 

地方都市のネット環境は弱いので、あまり期待しない方が良さそうです。

 

⑤食事や水

首都アンマンや有名観光地には色んな国の料理から外資系のファストフード店が多くあります。

 

ヨルダンでの「よくある食事」としては、パンにサラダ、豆、そして羊肉というように、羊肉中心のお料理がご馳走です。

 

「シャイ」という味わいの深いアラブ紅茶もよく好んで飲まれているようですので、試してみてはいかがでしょうか?

 

ヨルダンの大きな問題のひとつに、水不足があります。

隣国シリアやレバノンは”水と緑の国”なのですが、国境を越えたヨルダンは水不足です。

 

この国で潤っているのは、ヨルダン川流域だけです。

具体的にいうと、アンマンでは基本的に水が支給されるのは週に1回だけです。

 

地区ごとに”水の日”が決まっています。

各家庭ごとに水用タンクが屋上に備え付けられていて、週に1回支給される水をそこに貯めこみます。

 

そして、そのタンクの水を節約しながら1週間使うというわけです。

洗濯は基本的に、”水の日”にいっせいに行います。

 

山のような洗濯物が窓や屋上に所狭しと吊り下げてあるのを見たら、「あ、今日はこの地区の”水の日”なんだな」と分かります。

 

シャワーも気をつけて使わなければなりません。

たっぷり張った湯船につかるなんて、夢のまた夢です。

日本人にとっては、お湯につかれないというのはかなり苦しいことです。

 

飲み水はやはりミネラルウォーターで、現地の水道水は避けたほうが無難です。

ミネラルウォーターはホテルや観光地のお店などで購入できます。

 

⑥死海やペトラ遺跡

ヨルダンの観光スポットと言えば「死海」と「古代都市ペトラ」の遺跡が有名です。

 

死海は季節を問わず一年中浮遊体験が楽しめるスポットで、水着が必要です。

 

なかには天然の泥パックをする人もいるようで、旅の思い出にもおすすめです。

 

ペトラ遺跡はとても広く、歩いている時間が多いので、日差しの強い夏の季節に訪問する時は、水分補給などの日差し対策が必要になってきます。

 

ミステリアスな遺跡が、訪れる観光客のすべてを圧倒するとの事で、その魅力は「岩の芸術」とも言われる美しさにあるようです。

 

⑦悪質タクシードライバー

中東では比較的治安がいいといわれてきたヨルダンですが、タクシードライバーの質は昔からすこぶる悪いので注意が必要です。

 

観光客に対しては正規料金の5倍以上ふっかけてくるタクシーもあります。

 

バスの乗り場を探す観光客に対し「今日はバスはもう出てしまった」といった嘘を並べて、強引にタクシーに誘導しようとするドライバーも珍しくありません。

 

ヨルダンでタクシーを利用する際は、大体の相場料金を押さえておきましょう。

 

メーターを正しく読む事も大切です。

例えば「1500」という表示は1ヨルダン・ディナールと500フィルスという意味です。

多く支払っても指摘される事はありませんので注意してください。

 

なかにはメーターが壊れているといってくるドライバーもいますが、その時点で降車する勇気も必要です。

 

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⑧セクハラ

ヨルダンでは、女性はセクハラに要注意です。

日本人観光客でもしばしば被害にあっています。

 

とくに、タクシードライバーに身体を触られたりするケースが多いようです。

 

なるべく信用できそうなドライバーを選んでからタクシーを利用しましょう。

また、バスに乗っていたら後ろから手が伸びてきた、などという恐ろしい体験をした人もいます。

 

その他にもレストランやスーパー、通りの死角など、さまざまな場所で被害に遭っています。

治安の悪そうな場所にはできるだけ近づかないことが大切です。

 

日本人女性は愛想が良く、ノーとはっきり言わないために標的にされやすいといわれています。

 

毅然とした態度で嫌なことはキッパリと断ることが大事です。

 

また、大きな事件に巻き込まれないためにも、ヨルダンでは女性のみで出歩くことは避けたほうがよいでしょう。

 

⑨感染症等

1.赤痢アメーバ症

食べ物や水から感染します。潜伏期間は2週間から3週間です。

腹痛、下痢、粘血便(イチゴゼリー状)等の症状を起こします。

保健省の医療統計によると、多い年には2,000例、2013年にも300例ほど発症しています。

治療が不適切だと慢性化して保菌者となることや肝膿瘍を起こす可能性もあります。

 

2.感染性腸炎(下痢症)

食べ物や水から感染します。腹痛、悪心、嘔吐、激しい下痢、発熱等の症状を起こします。

暑い時期には特に注意が必要です。

2004年には腸チフスが流行し1,500名ほどの患者が出ましたが、最近の腸チフス発生は10例以下にとどまっています。

 

3.A型肝炎

食べ物(主に生もの・生野菜)や水から感染します。全身倦怠感、発熱、食欲不振等の症状と黄疸が表れます。

毎年400~500人が感染しています。2013年はおよそ1,000名の患者が出ました。

ワクチンで予防可能な疾患ですので接種をお勧めします。

(注)以上の疾患は,衛生状態が割合良いと言われているアンマンでもよく発生しているので注意してください。

 

4.熱中症(脱水症)

春から秋にかけては日差しが強く,湿度が低いので汗をかいても自覚せずに脱水を起こし易くなります。

 

5.狂犬病

WHOによるとヨルダンは狂犬病汚染地域になっています。

アンマン市内でも野犬や野良猫が多く見られます。

不用意に近づかないようにして下さい。噛まれた場合は直ちに病院で診察を受けるようにして下さい。

 

6.リーシュマニア症

アンマン市内では心配ありませんが、地方ではサシチョウバエによって媒介されるリーシュマニア症が毎年150~350人発症しています。

皮膚に潰瘍や結節が生じ、醜い瘢痕が残る場合もあります。

地方へ出かける場合には長袖・長ズボンを着用し,防虫対策を心がけるようにして下さい。

 

7.ブルセラ症

細菌によって起こる人畜共通感染症です。通常1~3週の潜伏期があります。

動物の接触、あるいは生乳接種の後、発熱、筋肉痛等の症状がでた場合は病院を受診して下さい。

ヨルダン国内で毎年100~200人が発症しています。

 

8.MERS(中東呼吸器症候群)

ヨルダンでのMERS症例は2015年合計13例、死亡例は5例で、多くが糖尿病や心疾患を持っていました。

現在のところ持続的なヒトからヒトへの感染が確認されていないことから、WHOは国際的な公衆衛生上の緊急事態PHEICとは判断していません。

ヒトコブラクダからヒトへの感染が強く疑われています。

ラクダの肉や乳の接種は避けた方が無難です。

 

9.減圧症

アカバ湾は世界有数のダイバースポットとして知られています。

ダイビング中に急浮上や400メートル以上の高所に移動したり,18時間以内に航空機搭乗するなどがリスクになります。

関節痛や呼吸困難、めまいなどを起こします。

アンマンは海抜800メートルにあります。十分に休息を取って移動して下さい。

 

10.健康上心がける事

(1)飲食物から感染する病気が多いので十分注意してください。

食べ物は熱を通した物を冷めない内に食べ、水はミネラルウォーターを飲用して下さい。

 

(2)市販のミネラルウォーターでもキャップが閉まっていない状態で販売されていることがあります。

衛生上安全でない場合は飲まないようにして下さい。

 

(3)脱水症予防のために早めに水分を補給する必要があります。

 

(4)直射日光や照り返しが強いので目に負担がかかります。

サングラスや目薬を用意し、休養を充分に取るなど体調管理に気をつけて下さい。

 

(5)長時間滞在する際には日本を出発前に健康診断を受けると共に、年に一度は定期的に健康診断を受けるようにして下さい。

まとめ

ヨルダンは中東の中でも比較的安全な国ではありますが、他国との関係から危険な地域もあり、イスラム教徒が多く、気温の変化が激しいところです。

 

また、タクシーやセクハラ、感染症や熱中症などと気をつけなければいけないことが多岐にわたります。

 

そのため、旅を有意義なものにするためには事前にこれらの状況を把握し、対策をしていくことはとても重要なことです。

 

死海やペトラ遺跡と人々を魅了する場所を訪ね、肌でその素晴らしさを感じるためにも、事前にできる限り情報を集め、良い準備をしていきましょう。

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