アフリカの中でもとても平和で落ち着いた穏やかな国として知られるザンビアは、アフリカ大陸の中央部よりも南の内陸部にある国です。
そんなザンビアには、世界遺産に指定されているビクトリアフォールズと呼ばれる滝や、ザンビアの歴史を知ることができるルサカ国立博物館、また、人造湖のカリバ湖など、観光スポットがたくさんあります。
そのため、世界から観光旅行で訪れる人も多い国となっています。
そんなザンビアへ旅行計画を立てる際、気になるのは現地の治安ではないでしょうか?
そこで今回は、ザンビア旅行へ訪れる際、現地の治安状況や、現地で過ごす際の注意点、また、女性が気を付けることなど様々な情報を詳しく解説していきます。
この記事の目次
世界治安ランキング56位のザンビア
参考サイト:http://worldpopulationreview.com/
アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、ザンビアは56位と昨年より治安が悪くなっています。
結論:ザンビアは比較的安全
ザンビアは、世界の治安ランキング56位の国のため、その治安は比較的安全であると言われています。
これは、独立後に内乱や戦争が起こらず、とても良い治安状態となっているためです。
そのため、昼は特に問題なく安全に街を歩くことができます。
しかし、スラム街などには近付くことのないよう安全に旅行を楽しんでください。
外務省のデータも確認
参考サイト:外務省海外安全サイトホームページ
外務省のデータによると、ザンビアの治安状況は、危険レベル1となり「十分に注意してください」と発令されています。
ザンビアの治安状況は比較的安定しており、基本的なことに気をつければ安心して過ごすことのできる国だと言えるでしょう。
しかし、貧富の差が激しい国のため、観光地を訪れる観光客を狙ったスリやひったくり、置き引きなどの軽犯罪は毎日のように発生しています。
そのため、ザンビア旅行を計画し、現地を訪れた際は観光地においては特に注意しましょう。
なお、コンゴ共和国やアンゴラの国境付近においては、犯罪グループが強盗や窃盗、殺人等の事件を引き起こしているため、これらのエリアには立ち入ることのないよう十分に注意してください。
夜の一人歩きは大丈夫?
ザンビアを訪れた際は、夜間に街を一人で歩くことは避けるようにしましょう。
これは、ザンビアはとても治安の良いエリアとして知られていますが、夜間になると極端に街から人の姿が少なくなる、あるいは人気のない路地裏に入り込んでしまった場合は様々な事件に巻き込まれる可能性があるため、夜に一人で街を歩くことは避けるようにしてください。
現在渡航はできるの?新型コロナウィルスの状況
ザンビアの外務省による感染症危険度レベルは「レベル3 渡航中止勧告」となっていますので渡航は中止しましょう。
ザンビアへの入国に関しては、新型コロナワクチンの接種証明書と健康状態申告書の提出が必要です。
ワクチン未接種の方は、出発72時間以内のPCR検査陰性証明書があれば入国可能となります。
ザンビアから日本への入国時は、現在「黄色区分」のため、3回目のワクチン接種証明書の有無に関わらず、出国前72時間以内のPCR検査が必要で入国検査や隔離はありません。
ザンビア旅行で最低限気をつけるべき点3つ
ザンビア旅行で最低注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 注意点①:海外旅行保険
- 注意点②:インターネット環境
- 注意点③:言語の問題
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:海外旅行保険に加入しておく
海外旅行保険とは
ザンビア旅行で気をつけることは、海外旅行保険に加入して滞在するようにするということです。
これは、旅行中にアクシデントに見舞われる、病気やケガをしてしまうなど、医療処置を受けなければならなかった場合に、海外旅行保険に加入しておけば、そのようなトラブルに対して金銭的な補償以外に、日本語によるサポートを受けることができるため、安心して旅行を楽しむことができます。
おすすめはエポスカード【年会費無料】
年会費無料のエポスカードを作成しておくと安心です。
エポスカードは海外旅行保険が付帯しているタイプ(無料)です。
エポスカードは旅行の支払いをカード利用することで保険適用になりますが、エポスカードで「航空券」や「日本で空港に向かうリムジンバスや電車」の支払いをするだけで適用に!
もちろん、海外での「鉄道、バス、タクシー」の支払いに利用でもOKです!
海外旅行保険として必要性が高いと言われる疾病の他、携行品の損害を補償してくれるカードです。
特に医療行為においては最高270万円まで保険金の支払い対象となり、最長90日間の補償を受けることができます。
ザンビア旅行へ行かれる際は、年会費無料のエポスカードがおすすめですよ。
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海外旅行保険付帯カードの基本知識
海外旅行保険付帯のクレジットカードには2つ種類あります。
- 自動付帯
カード持っているだけで自動的に保険が適用される - 利用付帯
旅行費用など、保険適用条件となる料金をカードで決済した場合に保険が適用される
自分が持っているカードの保険適用の条件を確認してみましょう。
また、「クレジットカードの海外旅行保険」はカードを複数持つほど保険の補償金額が合算され適用されます。
海外旅行保険付帯のクレカを1枚も持っていない場合は、新しくクレジットカードを発行するのを必須でおすすめします。
さらにクレジットカードで最高にお得に旅をしたい方は、「【旅行保険付き】旅好きのクレジットカードおすすめ4選 裏技」でも紹介していますので読んでみてください。
注意点②:インターネット環境
海外旅行で重要なのがインターネット環境。
結論としては、ザンビアで移動中にスマホを使用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルした方が便利です。
フリーWi-Fiは主要施設だけ飛んでいる
まず、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店ではフリーWi-Fiが飛んでいるので、それらの施設では無料でインターネットを使用することができます。
しかしそれ以外の場所ではフリーWi-Fiが飛んでいないことが多いので、移動中や街中ではなかなかネットに接続することができません。
仲間とはぐれる危険性がある
そのため、ポケットWi-Fiが無ければ以下のような不備が起こります。
- スマホで地図を見ながら移動できない
- 移動中に観光地など調べ物ができない
- SNSに写真をアップロードできない
スマホが繋がらなければ最悪の場合、旅行仲間とはぐれる危険性があるので注意。
なので一般的には、海外旅行専用のポケットWi-Fiを持って行きます。
グローバルWi-Fiがおすすめ
旅行好きに人気なポケットWi-FiがグローバルWiFiです。
グローバルWiFiの特徴は
- ザンビアであれば1770円/日程度
- 1つのWi-Fiを一緒に旅行に行く全員が使用することができる
このように、とにかくコスパが良いです。
デメリットといえば、当日に空港で借りると割引対象外となります。
そのため、以下のキャンペーン専用ページから事前に予約しましょう。
注意点③:言語の問題
旅行に行く際、現地の言葉を喋れないと何かと不便で不安ですよね。
日本では当たり前にできている会話ができないと、とてもストレスに感じ不慣れな海外なら尚一層です。
ザンビアの公用語は英語です。
英語はザンビアでは、主要観光スポット・空港やホテルを含めどこでも通じます。
しかし、海外旅行中は予想もしていなかったトラブルが付き物です。
その理由を以下に簡単にまとめました。
公用語が話せないと困ってしまうこと
- 道に迷ってしまった
- レストランでの注文
- 交通機関が思うように利用できないとき
- 急な体調不良
- トラブル全般
これらで困ってしまう。
英語が話せない、現地の言葉に不安な人はポケトークがおすすめ
旅行が好きな方に、大人気でテレビでも話題になった「夢の通訳機」ポケトークです。
ポケトークを持っているメリットとは
- 旅行中の不安やストレスから解放される
- 現地の人とコミュニケーションが取れるので旅行が楽しくなる
- 他の翻訳機と比べ、翻訳言語数が61ヶ国語:音声とテキスト、21ヶ国語:テキストのみ。合計82言語と圧倒的に多い
- 双方の翻訳が可能(日本語→英語、英語→日本語)
- 翻訳の正確さが高い
- Wi-Fi環境がなくても利用ができる
また、ザンビアの公用語である英語には、音声翻訳・テキスト翻訳の両方に対応しています。
ポケトークさえ持っていれば
今まで海外旅行中に感じていた、不安やストレスが一切無くなります!
なので、精神的なストレスから解放されその分旅行が楽しめるのです。
ザンビア観光客を狙った主な犯罪事例と対策
ここでは、ザンビア観光客を狙った主な犯罪事例と対策についてみていきましょう。
事例1.ルサカ市内において車上荒らしに遭う事件が発生
2017年12月に、ザンビアのルサカ市内にある飲食店の駐車場において、車のガラスを割られた上、車に置いてあったパソコンや携帯電話などが盗まれる事件が発生しました。
参考 : https://www.tokutenryoko.com/news/passage/6463
対策:車の中に貴重品や電子機器を置いたままにしない
ザンビアでは車上荒らしが頻発して起こるため、たとえ短時間でも車から離れる時は、貴重品や電子機器などを車の中に残すことのないようにしましょう。
また、車の鍵は必ず施錠し、車の中が見えないよう目隠しをしておくなど対策を講じるようにしてください。
事例2.JICA職員がひったくりの被害に
JICAの職員がザンビアでひったくりの被害に遭いました。
参考 : https://www.jica.go.jp/volunteer/qualifier/consideration/pdf/zambia.pdf
対策:貴重品は肌身離さずに持っておくこと
ウエストポーチなどを活用し、貴重品は肌身離さずに持っておくようにしましょう。
そうすることでひったくり被害に遭うことを防ぐことができます。
事例3.偽警察官から金銭を要求される事件は発生
2018年5月、日本人旅行者がロッジで宿泊していると、現地の偽警察官からの脅迫により金銭を要求される事件が発生しました。
参考 : https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_104.html
対策:身分証の提示を求めること
ザンビアにおいては、偽警察官による金銭要求等の被害が相次いで起こっています。
そのため、警察官を名乗る人物が現れた場合は、証拠となる身分証の提示を求めるようにしましょう。
日本人女性がザンビア旅行で注意すべきポイント5つ
ここでは、日本人女性がザンビア旅行で注意すべきポイントを5つみていきましょう。
1.観光地においてスリや置き引きの被害に遭わないよう注意
ザンビアでは、観光地など人が多く集まる場所でスリや置き引きの被害に遭わないよう注意しましょう。
これは、観光地には多くの観光客が集まり、私たち日本人のような観光客を狙った軽犯罪が多発しているからです。
そのため、人混みの中を歩く時は、自身の貴重品をしっかりと管理し、スリのターゲットにならないよう周囲の状況をよく観察してください。
2.偽警察官による強盗に注意
ザンビアでは、偽警察官による強盗に注意しましょう。
これは、ザンビアにおいて警察官を装い、貴重品を盗み取る強盗事件が多発しているためです。
このような被害に遭わないためにも、警察官を名乗る人物から声を掛けられるようなことがあっても、必ず身分証の提示を求めるようにしましょう。
もしもその時に身分証の提示が得られない場合は偽警察官である可能性が高いため、強盗事件に巻き込まれないよう十分注意してください。
3.ATM利用時のスキミングに注意
ザンビアでは、ATM利用時にカードのスキミング被害に遭わないよう注意しましょう。
これは、カード情報を不正に盗み取り、現金を引き出す事件が頻発しているためです。
特にクレジットカードを利用する場合は、信頼できるお店でのみ使用するようにしてください。
また、銀行ATMを利用する場合は、自身の周囲に不審な人物がいないかどうかを確認した上で利用するようにしましょう。
4.あまりの大金を持ち歩くことは避ける
ザンビアでは、あまりの大金を持ち歩くことは避けるようにしましょう。
これは、日本人はそもそもお金持ちであるというイメージが定着しているため、犯罪のターゲットになりやすいからです。
そのため、不必要に現金を持ち歩くことでスリやひったくりの被害に遭う可能性が高くなり、窃盗事件に遭う恐れもあります。
このようなことから、ザンビアの街を歩く際は必要最小限の現金を持ち歩く程度に留めておくようにしましょう。
5.一人で街を歩くことは避ける
ザンビアでは、街を一人で歩くことは避けるようにしましょう。
これは、ザンビアの街で治安が良いエリアがあっても、治安はその日によって様々に変化するためです。
安全だと思って外出しても、その時に限って何らかの事件に巻き込まれる可能性もゼロではありません。
そのため、ザンビアの街に出掛ける際は一人で街を歩くようなことは避け、送迎タクシーなどを利用するなど安全な行動を行ってください。
子連れ旅行者がザンビアで注意すべきポイント
子連れでザンビア旅行を訪れる際は、いくつか気を付けることがあります。
ザンビアは日本からの直行便がないため、乗継便にて現地へ向かうことになります。
その際、フライト時間を含め約22時間もの時間を要します。
あまりの長時間のフライトに機内で子供が飽きてしまうと、他の乗客に迷惑がかかることがあるため、子供に必要なおもちゃなどのアイテムを準備しておきましょう。
また、現地では衛生面は日本よりも劣ってしまうため、小さな子供連れでザンビアを訪れる場合は衛生用品などを持参しておくと安心です。
さらに、子供の体調不良に対応できるよう日本から必要な薬を持参しておくとともに、現地では過密なスケジュールは避け、子供主体で余裕を持った旅行計画を立てることをおすすめします。
その他ザンビア観光で注意すべきポイント
ここでは、その他ザンビア観光で注意すべきポイントについてご紹介します。
パスポートのコピー
ザンビア旅行で気を付けることは、パスポートのコピーを必ず持参しておくということです。
これは、スリやひったくり、置き引きなどの被害のに遭った場合、万一パスポートを盗まれてしまうと帰国できなくなってしまうことを防ぐためです。
ザンビアへ観光旅行に訪れる方は非常に多く、日本人もその中に入っています。
そのため、日本人が観光旅行する際も注意が必要な国だと言われています。
当然ながら毎日のように軽犯罪は起こっているため、あなたが軽犯罪の標的になる可能性もあります。
このように、安全な旅行を行うことができるよう、万一に備えパスポートのコピーは準備しておくようにしましょう。
カメラは盗まれるリスクが最も高い
海外旅行では、一眼レフやGoProなど高級カメラを持ち歩くのは非常に危険です。
理由は、スリやひったくりに合う危険性が高まるからです。
実際に外務省が公開している海外邦人援護統計によると、渡航者のトラブルで最も多いのは窃盗被害。その中でも、盗まれやすいものの代表格がカメラです。
カメラが狙われる理由は、”軽量なので盗った後の逃走が簡単だから”です。
レンタルカメラが人気
そのため近年では、レンタルカメラを利用する渡航者が増えています。
こちらのRentry(レントリー)では、人気のGoProや水中カメラなど、品揃えも豊富です。
Rentryを利用すれば、わざわざカメラを購入する必要もなく、万が一盗まれても保険で対応してもらえるため安心ですね。
リュック
ザンビアの首都ルサカはとても近代的な街並みとなり、大型ショッピングモールも立ち並ぶなど、ザンビアに住む人にとってとても利便性の良い街となっています。
その分、多くの人も集まり、スリや置き引きなどの被害も多発しています。
あなたが被害者となってしまわないよう、貴重品はファスナーが付いたリュックに保管し、被害に遭わないようしっかりと管理を行ってください。
場合によってはリュックを前抱きに抱えて持つなど、安全策を講じるようにしましょう。
ホテル
ザンビアの宿泊ホテルを予約する際は、実際に宿泊された方の良い口コミを参考に予約を行うようにしましょう。
これは、ザンビアのホテルの中でもセキュリティ体制はそれぞれ異なるためです。
セキュリティの低いホテルの場合は不法侵入やホテルスタッフによる貴重品の窃盗事件なども多発するなど、身の危険にまで及ぶ危険性があり、注意が必要です。
このように、ホテルを予約する際は口コミサイトなどを確認し、最も良い口コミのホテルを選び予約を行うことをおすすめします。
クラブ
ザンビアには基本的にクラブのような場所はありません。
万が一似たような場所があったとしても、アルコールが扱われていることでトラブルを引き起こす可能性も高くなりますので近づかないようにしましょう。
地下鉄
ザンビア旅行では、公共交通機関を利用する際のスリや置き引きの被害に遭わないよう注意しましょう。
しかし、現在、ザンビアでは地下鉄ではなく特急劣者の運行があるなど、その他利用可能な公共交通機関は大型バスや小型バスのため、地下鉄は運行していません。
その他の公共交通機関を利用する際は、自身の貴重品がスリや置き引きの被害に遭わないよう、しっかりと管理を行うようにしてください。
タクシー
ザンビアにおいてタクシーを利用する際は、料金交渉を行った上で利用するようにしましょう。
これは、ザンビアのタクシーにはメーターがついていません。
そのため、利用する場合は運転手に目的地を伝え、乗車料金を確認、交渉してから乗車するようにしてください。
何も交渉などせずに利用してしまうと多額の費用を請求される被害に遭う恐れがあるため注意しましょう。
また、ザンビアの主要道路は整備されているものの悪条件となる道路もあるため、利用の際は事故のないよう注意して利用してください。
まとめ
今回は、ザンビア旅行へ訪れる際、現地の治安状況や、現地で過ごす際の注意点、また、女性が気を付けることなど様々な情報を詳しく解説しました。
いかがでしたでしょうか?
ザンビアは世界の中でも治安が良く観光地もあるため、日本からは少し遠方ではあるものの、子連れ旅行でもとても楽しめる国です。
しかし、時に安全面に配慮し、控え目な行動をとるとともに、旅行スケジュールに余裕を持たせ、思い出深いザンビア旅行を楽しんでくださいね。