グアテマラは、メキシコのちょうど下に位置する中米国となり、北東にはリゾート地となるカリブ海を、また、南には太平洋を望む場所にあります。
グアテマラにはアジア系人種は韓国人が多く住んでいます。
グアテマラと聞くとコーヒーをイメージする方も多く、また、立地だけを捉えると、とても落ち着いた国に感じるのではないでしょうか?
しかし、そんなグアテマラは、日常的に強盗などの凶悪犯罪だけではなく、誘拐事件や殺人事件などの重犯罪が多発するなど、非常に治安が悪い国としても知られています。
そのため、旅行で訪れる際は十分な安全を考慮した旅行計画としなければなりません。
そこで今回は、旅行でグアテマラを訪れる際の治安状況や現地で注意すべきことについて詳しく解説していきます。
この記事の目次
世界治安ランキング106位のグアテマラ
参考サイト:http://worldpopulationreview.com/
アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、グアテマラは106位となっています。
結論:グアテマラは危険
グアテマラは治安ランキングが世界で106位となる国で、毎日のように犯罪が起こるような非常に危険な国となります。
そのため、渡航の際は十分な注意が必要です。
新型コロナウィルスの状況
グアテマラは新型コロナの感染者数が増加傾向にあります。
感染症レベルも2となっており、「不要不急の渡航の中止」とされています。
グアテマラへの入国は、ワクチン接種が2回終了していることが必要です。
ワクチンの種類によっては認められていないものもありますのでご留意ください。
入国当日は、渡航72時間前までのPCR検査の陰性証明が必要です。
グアテマラからの帰国に関しては、3回目のワクチン接種証明書の有無に関わらず、出国前72時間以内のPCR検査のみ必要で入国検査や隔離はありません。
状況により変わりますので随時、外務省サイトでご確認ください。https://www.mofa.go.jp
外務省のデータも確認
参考サイト:外務省海外安全サイトホームページ
外務省のデータによると、グアテマラでは誘拐事件や殺人事件などの重犯罪が多発していることから、治安は深刻な状況であると言えます。
また、麻薬犯罪や銃犯罪も目立ち、治安の悪化につながっています。
そんなグアテマラの犯罪発生率は38%と高く、現在もなお、発生率はどんどん増加しているため、渡航は非常に危険を伴うことが分かります。
その他、国境に接しているイサバル県やサカパ県など、麻薬組織や不法入国者が多く、国として取り締まりを強化しておらず、未だ不十分な取り締まりであることから、治安の悪化は急速に進んでいるというのが現状です。
このように、グアテマラは国全体の治安が悪く、旅行で訪れることは避けるべき国であると言えるでしょう。
夜の一人歩きは大丈夫?
グアテマラは非常に治安の悪い国のため、昼は安全に外出できるようなエリアでも、夜になるとその雰囲気も一変し、犯罪に巻き込まれるような事態になり兼ねません。
そのため、夜に街の中を一人で歩くことは避けるようにしましょう。
グアテマラ旅行で最低限気をつけるべき点3つ
グアテマラ旅行で最低注意すべきポイントを3つご紹介します。
- 注意点①:海外旅行保険
- 注意点②:インターネット環境
- 注意点③:カメラは盗まれるリスクが最も高い
それぞれ詳しく見ていきましょう。
注意点①:海外旅行保険に加入しておく
海外旅行保険とは
グアテマラ旅行で気をつけることは、海外旅行保険に加入して滞在するようにするということです。
これは、旅行中にアクシデントに見舞われる、病気やケガをしてしまうなど、医療処置を受けなければならなかった場合に、海外旅行保険に加入しておけば、そのようなトラブルに対して金銭的な補償以外に、日本語によるサポートを受けることができるため、安心して旅行を楽しむことができます。
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年会費無料のエポスカードを作成しておくと安心です。
エポスカードは海外旅行保険が自動付帯しているタイプ(無料)です。
エポスカードは海外旅行保険として必要性が高いと言われる疾病の他、携行品の損害を補償してくれるカードです。
特に医療行為においては最高270万円まで保険金の支払い対象となり、最長90日間の補償を受けることができます。
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海外旅行保険付帯カードの基本知識
海外旅行保険付帯のクレジットカードには2つ種類あります。
- 自動付帯
カード持っているだけで自動的に保険が適用される - 利用付帯
旅行費用など、保険適用条件となる料金をカードで決済した場合に保険が適用される
自分が持っているカードの保険適用の条件を確認してみましょう。
また、「クレジットカードの海外旅行保険」はカードを複数持つほど保険の補償金額が合算され適用されます。
海外旅行保険自動付帯のクレカを1枚も持っていない場合は、新しくクレジットカードを発行するのを必須でおすすめします。
さらにクレジットカードで最高にお得に旅をしたい方は、「旅好きのクレジットカードおすすめ4選 クレカで得する裏ワザ」でも紹介していますので読んでみてください。
注意点②:インターネット環境
海外旅行で重要なのがインターネット環境。
結論としては、グアテマラで移動中にスマホを使用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルした方が便利です。
フリーWi-Fiは主要施設だけ飛んでいる
まず、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店ではフリーWi-Fiが飛んでいるので、それらの施設では無料でインターネットを使用することができます。
しかしそれ以外の場所ではフリーWi-Fiが飛んでいないことが多いので、移動中や街中ではなかなかネットに接続することができません。
仲間とはぐれる危険性がある
そのため、ポケットWi-Fiが無ければ以下のような不備が起こります。
- スマホで地図を見ながら移動できない
- 移動中に観光地など調べ物ができない
- SNSに写真をアップロードできない
スマホが繋がらなければ最悪の場合、旅行仲間とはぐれる危険性があるので注意。
なので一般的には、海外旅行専用のポケットWi-Fiを持って行きます。
グローバルWi-Fiがおすすめ
旅行好きに人気なポケットWi-FiがグローバルWiFiです。
グローバルWiFiの特徴は
- グアテマラであれば1,170円/日程度
- 1つのWi-Fiを一緒に旅行に行く全員が使用することができる
このように、とにかくコスパが良いです。
デメリットといえば、当日に空港で借りると割引対象外となります。
そのため、以下のキャンペーン専用ページから事前に予約しましょう。
注意点③:言語の問題
旅行に行く際、現地の言葉を喋れないと何かと不便で不安ですよね。
日本では当たり前にできている会話ができないと、とてもストレスに感じ不慣れな海外なら尚一層です。
グアテマラの公用語はスペイン語です。
英語はグアテマラでは、主要観光スポット・空港やホテルでは通じることが多いです。
しかし、海外旅行中は予想もしていなかったトラブルが付き物です。
その理由を以下に簡単にまとめました。
公用語が話せないと困ってしまうこと
- 道に迷ってしまった
- レストランでの注文
- 交通機関が思うように利用できないとき
- 急な体調不良
- トラブル全般
これらで困ってしまう。
英語が話せない、現地の言葉に不安な人はポケトークがおすすめ
旅行が好きな方に、大人気でテレビでも話題になった「夢の通訳機」ポケトークです。
ポケトークを持っているメリットとは
- 旅行中の不安やストレスから解放される
- 現地の人とコミュニケーションが取れるので旅行が楽しくなる
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- 双方の翻訳が可能(日本語→英語、英語→日本語)
- 翻訳の正確さが高い
- Wi-Fi環境がなくても利用ができる
また、グアテマラの公用語である”スペイン語”には、音声翻訳・テキスト翻訳の両方に対応しています。
ポケトークさえ持っていれば
今まで海外旅行中に感じていた、不安やストレスが一切無くなります!
なので、精神的なストレスから解放されその分旅行が楽しめるのです。
グアテマラ主要エリアの治安事情
出典:https://www.anzen.mofa.go.jp/
グアテマラシティ
グアテマラシティは、1年に5,000件以上もの殺人事件が起こり、世界でも危険な都市として知られています。
日本人が住んでいるエリアの近くでも銃撃殺人事件が起こっています。
そのため、例え昼間であっても外を歩くことは避けるべきであると言われるほどです。
一方で、外出する際は、屋外型のショッピングモールでは安全に歩ける場所として知られています。
また、警察が警備を行いながら毎週日曜日は歩行者天国が開催されるなど、自由に歩くことができる日が設けられています。
とは言え、現地に住む人でさえ外を歩くことは控える状況のため、外出の際は十分注意しましょう。
グアテマラ観光客を狙った主な犯罪事例と対策
ここではグアテマラの観光客を狙った犯罪事例と対策をご紹介します。
事例1.邦人が住む住宅で死亡事件が起こる
2018年11月4日午前3時頃,グアテマラの北部ペテン県で、邦人女性2人が住む住宅に不法侵入してきた住宅に何者かが侵入。
就寝中の女性が犯人に殴打され、1人が死亡、そしてもう1人が頭蓋骨骨折という重症を負う事件が起こりました。
参考 : https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_246.html
対策:セキュリティの整った住宅を選ぶ
グアテマラでは犯罪事件が頻発しているため、特に日本人が現地で住む際に選ぶ住宅は、セキュリティが整ったところを探して住むようにしましょう。
事例2.邦人旅行者の殺害事件
1999年、グアテマラのウエウエテナンゴ県トドスサントスクチュマタンにおいて邦人旅行者が、現地の者から暴行を受け殺害される事件が起こりました。
参考 : https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_246.html
対策:周囲の状況に気をつける
グアテマラは治安状態が悪く、私たち日本人のような観光客は常に犯罪のターゲットになりやすく、殺害される事件は多々起こっています。
そのため、観光でグアテマラを歩く際も、常に身の安全に配慮し、周囲の状況に目を見張りながら過ごすことを心掛けてください。
事例3.金品の強奪事件
グアテマラで、マイクロバスや自家用車で移動中、拳銃を持った強盗団に襲われ、持っていた金品をすべて強奪されるという事件が起こりました。
参考 : https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_246.html
対策:むやみに抵抗せずに金品を差し出すことも大切
グアテマラは想像以上に治安の悪い国です。
そのため、拳銃を持った者が街の中のあちらこちらに存在しています。
その中でもしもあなたが犯罪のターゲットになってしまった場合は、むやみに抵抗せずに金品を差し出し、命を守ることも大切です。
日本人女性がグアテマラ旅行で注意すべきポイント5つ
ここではグアテマラで女性が気をつけることを5つご紹介します。
1.肌の露出を避ける
グアテマラは、日本で過ごしているような安全な治安状態ではないため、昼も夜も女性が性犯罪などのターゲットになる可能性が高くなります。
また、安全に観光を楽しめる国とは言い切れず、街を歩く時は肌を露出した服装は危険を伴うケースが多いため避けるべきだと言えるでしょう。
このように、グアテマラでは、肌の露出をしない服装で過ごすようにしましょう。
2.愛想を振りまかない
グアテマラで女性が気を付けることは、日本人女性は人に対してとても愛想の良い人種として世界でも知られています。
そのため、相手から話しかけられるようなことがあっても、愛想笑いをする女性も多く、相手に誤解を招くだけではなく、後にトラブルや犯罪へとつながる恐れがあります。
そのため、現地で過ごす際は、現地の人に対して愛想を振りまくようなことのないよう、十分注意して過ごすようにしましょう。
3.夜の外出は控えること
昼でも夜でも治安の悪さが目立つグアテマラは、観光の際も周囲の状況に常にアンテナを張った状態で過ごさなければなりません。
そのため、夜ともなればなおさらホテルから不必要に外出することは避けなければなりません。
これは、あなたが銃犯罪や性犯罪に巻き込まれる恐れがあるためです。
このように、グアテマラを訪れた際は、夜に外出することは控えるようにしましょう。
4.現地の人からの声掛けに注意
現地では特に私たち日本人のような黄色人種は肌の色が異なるというだけでとても目立つ存在です。
そのため、すぐに観光客であることが分かってしまい、それを分かった上で現地の人がわざと声を掛けてくることがあります。
しかし、そのような現地の人からの声掛けに安易に反応することは、犯罪に巻き込まれる可能性が非常に高いため、決して受け答えをしないようにしてください。
5.あまり人に頼りすぎないこと
グアテマラは日本とは異なり異国の地となるため、現地で困ったことがあった場合、当然、現地の人に頼ることもあるかもしれません。
しかし、グアテマラの治安は非常に悪く、安易に人を信用してしまっては、後にあなたに危害が及ぶ可能性も十分考えられます。
そのような危険な目に遭わないためにも、現地であまり人に頼りすぎず、もしもの場合に備え、事前に様々なことをリサーチした上で旅行に訪れるようにしましょう。
子連れ旅行者がグアテマラで注意すべきポイント
グアテマラに子連れで訪れる際は、子供は長時間のフライトに不慣れなこと、また気圧の変化によって機嫌が左右されてしまうことがあるため、他の乗客の迷惑にならないようにしましょう。
その際は、子供が遊ぶおもちゃや絵本などを持参しておくと良いでしょう。
また、グアテマラは衛生的な国とは言い切れません。
そのため、子供に必要なおむつやウエットティッシュなどは必需品です。
その他、離乳食期の赤ちゃんを連れて旅行へ行く際は、水や食品も合わせて持参しておくと安心。
また、現地では日本人はとても目立つ存在で、何も抵抗しない場合は金品を簡単に強奪される恐れもあるため十分注意が必要です。
さらに、現地では子供が誘拐されるなどの事件に巻き込まれることのないよう、しっかりと子供様子に目を配り、迷子になるようなことのないよう注意しましょう。
その他グアテマラ観光で注意すべきポイント
ここではその他グアテマラ旅行で気をつけることをご紹介します。
パスポートのコピー
グアテマラ旅行で気を付けることは、パスポートのコピーを必ず持参しておくということです。
これは、スリやひったくり、置き引きなどの被害のに遭った場合、万一パスポートを盗まれてしまうと帰国できなくなってしまうことを防ぐためです。
グアテマラへ観光旅行に訪れる方は非常に多く、日本人もその中に入っています。
そのため、日本人が観光旅行する際も注意が必要な国だと言われています。
当然ながら毎日のように軽犯罪は起こっているため、あなたが軽犯罪の標的になる可能性もあります。
このように、安全な旅行を行うことができるよう、万一に備えパスポートのコピーは準備しておくようにしましょう。
カメラは盗まれるリスクが最も高い
海外旅行では、一眼レフやGoProなど高級カメラを持ち歩くのは非常に危険です。
理由は、スリやひったくりに合う危険性が高まるからです。
実際に外務省が公開している海外邦人援護統計によると、渡航者のトラブルで最も多いのは窃盗被害。その中でも、盗まれやすいものの代表格がカメラです。
カメラが狙われる理由は、”軽量なので盗った後の逃走が簡単だから”です。
レンタルカメラが人気
そのため近年では、レンタルカメラを利用する渡航者が増えています。
こちらのRentry(レントリー)では、人気のGoProや水中カメラなど、品揃えも豊富です。
Rentryを利用すれば、わざわざカメラを購入する必要もなく、万が一盗まれても保険で対応してもらえるため安心ですね。
リュック
グアテマラでは毎日のように軽犯罪や重犯罪が多発しています。
そのため、街を歩く際に多くの貴重品を持参している、また、現金をたくさん持ち歩いている私たち日本人のような観光客が狙われやすいことを指しています。
このように、現金などを盗み取られてしまうというような事態を避けるためにも、貴重品は最低限を所持し、ファスナーでしっかりと閉めることのできるリュックを活用しましょう。
さらに、リュックを前抱きにすることで、より手荷物を安全に管理することができます。
ホテル
宿泊ホテルは安全なエリアかつ口コミ等で良い評価の多いホテルに予約を行うようにしましょう。
これは、グアテマラの治安が非常に悪く、ホテルのランクによって危険なエリアに立地していることがあるためです。
このように、ホテルを選ぶ際はインターネットで口コミサイトを参考にする他、数々の旅行社で評判の良いホテルを紹介してもらうなど、事前に幅広くリサーチしておくことをおすすめします。
クラブ
夜遊びスポットとなるクラブを利用する際は、麻薬などの密売による犯罪や、拳銃による銃撃事件、また、強盗殺人事件などに巻き込まれ、命を落とす危険性も高く、ナイトクラブを利用する際はホテルに併設されているクラブを利用することをおすすめします。
なお、グアテマラの治安を考慮すると、街中のクラブは非常に危険性が高く、利用は控えるようにしましょう。
地下鉄
グアテマラには公共交通機関として専用駅を有するメトロバスや路線バスを利用するのみとなり、地下鉄は発達していません。
そのため、グアテマラシティを観光する際の公共交通機関の利用は、メトロバスや路線バスを利用し、目的地まで移動するようにしましょう。
しかし、このようなバス車内はスリやひったくりなどの被害が多発しているため、手荷物の管理には十分注意しましょう。
タクシー
グアテマラにはギャング集団が存在しているため、白タクシーは不当に高額請求される恐れがあるため、利用は避けるようにしましょう。
もしもタクシーを利用する必要がある場合は、黄色いタクシーの利用に徹してください。
なお、グアテマラはスペイン語で会話するため、タクシーを呼ぶ際はスペイン語が話せる場合は直接呼ぶことができますが、話せない場合はホテルのスタッフや空港スタッフに依頼し、黄色いタクシーの配車をお願いするようにしましょう。
まとめ
今回は旅行でグアテマラを訪れる際の治安状況や現地で注意すべきことについて詳しく解説しました。
グアテマラの治安は非常に悪く、殺人事件や銃撃事件も多発するなど、常に危険と隣り合わせの国だと言えます。
しかし、グアテマラはいくつもの観光スポットを持っていることから、グアテマラ旅行を計画する方もいます。
そのよう方が少しでも安全にグアテマラ旅行を楽しめるよう、ぜひこの記事を参考に旅行計画を立ててみてくださいね。