【2023年】イラクの治安情勢まとめ!旅行者が注意すべき危険ポイント

イラクには数多くの遺跡があり、メソポタミア文明の歴史を感じることができる国でもあります。

ただし、戦争やテロ武装勢力などの危険から落ち着きを取り戻せていない状況にあり、まだまだ治安の向上・回復の見込みが難しいです。

注意すべきことがとても多い国なので、今回は注意点と危険情報を合わせて紹介していきます。

予定があるからは、必ず確認しながら準備をしましょう。

世界治安ランキング148位のイラク

参考サイト:http://worldpopulationreview.com/

アメリカ雑誌『グローバル・ファイナンス』が発表した「世界で最も治安の良い国ランキング」によると、イラクは148位となっています。

結論:治安は良くない

世界でも周知の通り、イラクの治安は現在も不安定な状況です。

イラン・アメリカ・国連とのトラブル、イラク戦争後には反政府デモなどあらゆる事件が起きています。

犯罪とはまた違った意味で危険な国なので、注意が必要です。

外務省のデータも確認

参考サイト:外務省海外安全サイトホームページ

アンバールはもちろんバグダッドも含めその周辺地域に広く危険レベル4の「退避勧告・渡航はやめてください」と発令されています。

また、トルコ・イラン・シリアの国境付近と中南部、バグダッド国際空港敷地内はレベル3「渡航中止勧告」が発令されています。

特に、ISIL分子がまだテロ活動を行なっているので、レベル3以上の地域には決して渡航しないようにと警告されているので、何があっても近づかないようにしてください。

それ以外の地域もほとんどがレベル2「不要不朽の渡航はやめてください」となっているため、ここなら大丈夫だと思って行かないようにしましょう。

夜の一人歩きは大丈夫?

夜になると当然治安は悪くなるものですが、イラクの治安はレベルが違うので男女ともに一人で出歩くことはおすすめしません。

誘拐などの犯罪も起きているので、決して一人で夜間に出歩かないようにしてください。

 

イラク旅行で最低限気をつけるべき点3つ

イラク旅行で最低注意すべきポイントを3つご紹介します。

  • 注意点①:海外旅行保険
  • 注意点②:インターネット環境
  • 注意点③:言語の問題

それぞれ詳しく見ていきましょう。

注意点①:海外旅行保険に加入しておく

海外旅行保険とは

イラク旅行で気をつけることは、海外旅行保険に加入して滞在するようにするということです。

これは、旅行中にアクシデントに見舞われる、病気やケガをしてしまうなど、医療処置を受けなければならなかった場合に、海外旅行保険に加入しておけば、そのようなトラブルに対して金銭的な補償以外に、日本語によるサポートを受けることができるため、安心して旅行を楽しむことができます。

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年会費無料のエポスカードを作成しておくと安心です。

エポスカードは海外旅行保険が付帯しているタイプ(無料)です。

エポスカードは旅行の支払いをカード利用することで保険適用になりますが、エポスカードで「航空券」や「日本で空港に向かうリムジンバスや電車」の支払いをするだけで適用に!

もちろん、海外での「鉄道、バス、タクシー」の支払いに利用でもOKです!

海外旅行保険として必要性が高いと言われる疾病の他、携行品の損害を補償してくれるカードです。

特に医療行為においては最高270万円まで保険金の支払い対象となり、最長90日間の補償を受けることができます。

イラク旅行へ行かれる際は、年会費無料のエポスカードがおすすめですよ。
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海外旅行保険付帯カードの基本知識

海外旅行保険付帯のクレジットカードには2つ種類あります。

  • 自動付帯
    カード持っているだけで自動的に保険が適用される
  • 利用付帯
    旅行費用など、保険適用条件となる料金をカードで決済した場合に保険が適用される

自分が持っているカードの保険適用の条件を確認してみましょう。

また、「クレジットカードの海外旅行保険」はカードを複数持つほど保険の補償金額が合算され適用されます

海外旅行保険付帯のクレカを1枚も持っていない場合は、新しくクレジットカードを発行するのを必須でおすすめします。

 

さらにクレジットカードで最高にお得に旅をしたい方は、【旅行保険付き】旅好きのクレジットカードおすすめ4選 裏技でも紹介していますので読んでみてください。

注意点②:インターネット環境

海外旅行で重要なのがインターネット環境。

結論としては、イラクで移動中にスマホを使用するのであれば、ポケットWi-Fiをレンタルした方が便利です。

フリーWi-Fiは主要施設だけ飛んでいる

まず、空港やホテル、ショッピングモールや大型チェーンの飲食店ではフリーWi-Fiが飛んでいるので、それらの施設では無料でインターネットを使用することができます。

しかしそれ以外の場所ではフリーWi-Fiが飛んでいないことが多いので、移動中や街中ではなかなかネットに接続することができません。

仲間とはぐれる危険性がある

そのため、ポケットWi-Fiが無ければ以下のような不備が起こります。

  • スマホで地図を見ながら移動できない
  • 移動中に観光地など調べ物ができない
  • SNSに写真をアップロードできない

スマホが繋がらなければ最悪の場合、旅行仲間とはぐれる危険性があるので注意

なので一般的には、海外旅行専用のポケットWi-Fiを持って行きます。

グローバルWi-Fiがおすすめ


旅行好きに人気なポケットWi-FiがグローバルWiFiです。

グローバルWiFiの特徴は

  • イラクであれば1770円/日程度
  • 1つのWi-Fiを一緒に旅行に行く全員が使用することができる

このように、とにかくコスパが良いです。

デメリットといえば、当日に空港で借りると割引対象外となります

そのため、以下のキャンペーン専用ページから事前に予約しましょう。

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注意点③:言語の問題


旅行に行く際、現地の言葉を喋れないと何かと不便で不安ですよね。

日本では当たり前にできている会話ができないと、とてもストレスに感じ不慣れな海外なら尚一層です。

 

イラクの公用語はアラビア語とクルド語です。

英語はイラクでは、主要観光スポット・空港やホテルでは通じることが多いです。

 

しかし、海外旅行中は予想もしていなかったトラブルが付き物です。

その理由を以下に簡単にまとめました。

公用語が話せないと困ってしまうこと

  1. 道に迷ってしまった
  2. レストランでの注文
  3. 交通機関が思うように利用できないとき
  4. 急な体調不良
  5. トラブル全般

これらで困ってしまう。

英語が話せない、現地の言葉に不安な人はポケトークがおすすめ


旅行が好きな方に、大人気でテレビでも話題になった「夢の通訳機」ポケトークです。

ポケトークを持っているメリットとは

  • 旅行中の不安やストレスから解放される
  • 現地の人とコミュニケーションが取れるので旅行が楽しくなる
  • 他の翻訳機と比べ、翻訳言語数が61ヶ国語:音声とテキスト、21ヶ国語:テキストのみ。合計82言語と圧倒的に多い
  • 双方の翻訳が可能(日本語→英語、英語→日本語)
  • 翻訳の正確さが高い
  • Wi-Fi環境がなくても利用ができる

また、イラクの公用語である”アラビア語”クルド語”には、音声翻訳・テキスト翻訳の両方に対応しています。

ポケトークさえ持っていれば

今まで海外旅行中に感じていた、不安やストレスが一切無くなります!

なので、精神的なストレスから解放されその分旅行が楽しめるのです。

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コロナウイルス関連情報

イラクは2022年7月まで4000人近くの感染者がいましたが、9月時点では1000人を切り下火になってきています。

しかし、イラクでは紛争や治安の悪さが影響し医療機関の崩壊が懸念されています。

渡航するのであれば必ずマスクをして消毒を携帯し万全の感染予防をしましょう。

 

イラクのテロ情報

イラクは、スンニ派過激組織「イスラム国(IS)」によるシーア派を狙った自爆テロが多発していました。

過去にはイラク内で連続爆発テロも発生し、どちらとも多くの死傷者を出しています。

派閥間の抗争や政治からみの抗争が今もなお続くので、赴く際には必ず事前情報をチェックしましょう。

 

イラクの主要エリア治安事情

バグダッド

イラク最大の都市バグダッドは、現在でも抗議デモや自爆テロが起きています。

イスラム過激派「IS」だけでの攻撃でなく、政府に納得のいかない市民が暴動を起こすこともあります。

毎回多くの死傷者を出しているため無闇に近づかないようにしましょう。

モースル

大都市モースルはイスラム国(IS)に3年余り統治されていましたが、イラク軍の勝利により解放になった地域です。

戦争が終わっても彼らの生活は戻ることなく貧困状態が続いています。

貧困層が旅行者を狙って襲いかかってくることがあるので十分に注意しましょう。

バスラ

バスラでは部族間の争いが多発しており多くの死傷者を出しています。

部族間だけでなく関係のない民間人まで巻き込まれる第二被害が多発しています。

また、集団で強盗や誘拐、殺人など凶悪犯罪が横行している報告があるので1人で出歩くのは避けましょう。

ナーシリーヤ

ナーシリーヤでは、他の場所に比べて治安はほんの少し落ち着いてはいるものの、暴動やテロは当たり前のようにあります。

2019年に反政府暴動が起き、2012年には自動車爆弾及び路側爆弾などの連続テロも発生しています。

どちらも多くの死傷者を出しているので、抗争が起きているところから遠ざかるようにしましょう。

ヒッラ

ヒッラは2016年にトラックを使った自爆テロが発生し、過激派「イスラム国(IS)」が犯行声明を出したことで有名です。

ヒッラでは爆弾テロが他にも起きており、多くの巡礼者や治安要員が犠牲となりました。

テロがいつ起きてもおかしくない国なので近づかないことが身を守ることへ繋がります。

 

イラク観光客を狙った主な犯罪事例と対策


事例1.人質殺害事件

イラクに入国した日本人が2004年から2005年にかけて、多くの日本人が誘拐されています

また、後に解放された人もいますが、なかには殺害されてしまった人もいます。

入国の理由は様々であり、それぞれにイラクに目的があり訪れていた為、観光ではなかったようです。

対策:危険地域に行かない

危険地域に行くことでテロ活動を続けている集団に誘拐される可能性があります。

身代金が目的ですが国際的な事件となるので、対政府となり状況も緊迫し、殺害される可能性も高くなります。

いかなる正義感や目的があろうとも周囲への影響も考え、行かないでください。

参考:https://www.jiji.com/jc/d4?p=ils127&d=d4_pp

 

事例2.強盗事件

イラクのバグダッド南方ある幹線道路にて、ムサンナ州副知事ファリス・アジミ氏を乗せた車が武装強盗集団に襲撃され、銃撃に巻き込まれたほか前方の車と衝突した事件が起きています。

ファリス氏を含む計4名が車の衝突によって亡くなりました。

対策:窓やドアロックを閉める

被害に遭ったのは現地でも有名な方ですが、いつどこで強盗に遭うかわかりません。

タクシーを利用して移動する際には周囲に注意して、おかしいと感じた時は運転手にも伝えましょう

また、窓やドアロックは必ず閉めておきましょう

参考:http://www.asahi.com/special/iraqrecovery/TKY200404030310.html

 

事例3.テロ事件

2018年にもイラクの首都バグダッドでISによる自爆テロ事件が発生し、38人が死亡105人が負傷する事件が発生しています。

自爆テロについての犯行声明は出ていないものの、ISの旗を所持していたとのことです。

対策:危険地域に行かない

危険レベル3以上の地域には訪れないようにすること、または訪れた際には周囲への警戒を怠らないようにすることが必要です。

いつどこでテロ事件が起きるか分からないので、できるだけ情報の収集を行いましょう。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25694510V10C18A1FF1000/

 

日本人女性がイラク旅行で注意すべきポイント3つ

1.現地男性との接し方

現地の男性との交流に注意してください。男性とあまり多く触れ合うことは良いとされていません。

そのため、目を合わせて笑いかけたりすることも握手をすることも良くありません。

また、一人で旅行しているときには、絶対に一人で旅行しているということは言わないようにしましょう。

女性に対し手の意識はまだまだ低いところにあるので、よく思わない人も出てきます。

先進的な女性に対して暴力的な考えを持つ男性もいないとは限りません。

男性との交流はしないか、交流の際は警戒してください。

 

2.バスや電車内

バスや車内での振る舞いにも注意しましょう。

男性が座っている隣には座らないように気をつけてください。

女性が座っている隣なら問題ありません。

また、現地の男性もわかっているので、座らせてくれる場合でも女性の隣を譲ってくれるでしょう。

男性との交流に加え、座る場所に関しても注意してください。

 

3.服装

イラクはイスラム教であるため、女性は肌の露出が禁止されています。

ミニスカートやミニのズボン、ノースリーブから胸の開いた服などは絶対に着ないでください。

すけている素材の服も良くありません。

長袖長ズボンで体のラインがあまり出ない方が良いでしょう。

また、ヒジャブを身につけたときは、建物の中やホテルのロビーも含め、男性がいる場所では取らないようにしてください。

相手の国に敬意を払う気持ちで、服装も従うようにしましょう。

 

子連れ旅行者がイラクで注意すべきポイント

子連れ旅行の際には子供の誘拐などに注意しましょう。

必ず手を離さずに行動してください。

また、イラクは夏季の気温が50度まで上がる日もあるため、熱中症などに注意しましょう。

一方で冬場は日中も比較的温暖で快適に過ごせますが、夜は冷え込むため暖かい服装も忘れないように。

水道水は飲めないので購入してください。

食品も腐りやすい環境にあるので生物は食べずに、火を通した食事も早めに食べるようにと注意されています。

感染症も数多くあるので、出国の際には必要な予防接種を欠かさないようにしましょう。

 

その他イラク観光で注意すべきポイント

パスポートのコピー

イラク旅行で気を付けることは、パスポートのコピーを必ず持参しておくということです。

これは、スリやひったくり、置き引きなどの被害のに遭った場合、万一パスポートを盗まれてしまうと帰国できなくなってしまうことを防ぐためです。

イラクへ観光旅行に訪れる方は非常に多く、日本人もその中に入っています。

そのため、日本人が観光旅行する際も注意が必要な国だと言われています。

当然ながら毎日のように軽犯罪は起こっているため、あなたが軽犯罪の標的になる可能性もあります。

このように、安全な旅行を行うことができるよう、万一に備えパスポートのコピーは準備しておくようにしましょう。

カメラは盗まれるリスクが最も高い

海外旅行では、一眼レフやGoProなど高級カメラを持ち歩くのは非常に危険です。

理由は、スリやひったくりに合う危険性が高まるからです。

実際に外務省が公開している海外邦人援護統計によると、渡航者のトラブルで最も多いのは窃盗被害。その中でも、盗まれやすいものの代表格がカメラです。

カメラが狙われる理由は、”軽量なので盗った後の逃走が簡単だから”です。

レンタルカメラが人気

そのため近年では、レンタルカメラを利用する渡航者が増えています。

こちらのRentry(レントリー)では、人気のGoProや水中カメラなど、品揃えも豊富です。

Rentryを利用すれば、わざわざカメラを購入する必要もなく、万が一盗まれても保険で対応してもらえるため安心ですね。

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リュック

イラクでも窃盗や強盗などの犯罪が起きているので、持ち物には気をつけた方が無難です。

リュックを利用することでひったくりにも遭いにくくなりますし、置き引きの予防もできます

また、蓋がしっかりと閉められているものなら、スリの心配もないでしょう。

ただし、きちんと両肩にかけて持つようにしてください。

電車内やバスなど混み合う場所では、自分の胸側に持つと安全でしょう。

荷物を出すときに床に置いた状態にすると置き引きの心配もあるので、気をつけてください。

 

ホテル

イラクにはバックパッカー用の安い宿の他に、高級ホテルもあります。

安全に過ごしたいなら高級ホテルを選びましょう。

セーフティーボックスの利用はもちろん、部屋の鍵も外出時にはフロントに預けるようにしてください。

日本から余計な貴重品は持ってこないように、最小限の貴重品で訪れるようにしてください。

また、ルームサービスでも誰でも、部屋に誰か来た時は確認してから開けましょう。

誘拐・強盗の危険があるので、分からない場合は無視するかフロントに尋ねましょう。

 

クラブ

バグダッドやアルビールに高級なバーなどが数多くあります。

ただし、イラクでは公式に飲酒が禁止された為、お酒の販売・輸入などは一切できなくなっています。

さらに、イスラム教にはラマダンを行う月があり、その期間にテロが多発する可能性があるという指摘もあるのです。

その為、ラマダン月では夜間外出する際には注意が必要です。

飲酒することもできないので、あまり出かける意味はないと考えても良いでしょう。

必要でないなら夜はホテルで安全に過ごしてください

 

地下鉄

イラクでは地下鉄ではなく高速鉄道が利用されています。

国内の主要都市が全て鉄道で結ばれているので、交通の便はとても良いでしょう。

シリアやトルコ、ヨーロッパまでつながっているので、鉄道での移動も可能です。

ただし、利用する際には女性は男性の隣に座ったりしないように注意してください。

男性とあまり近いのも注意した方が良い場合があるので、女性の近くにいるようにしましょう。

また混雑しているとすりなどの被害に遭う可能性も否定できない為、荷物には注意してください。

 

タクシー

イラク北部のアルビルでは、女性が運転する女性専用のタクシーが運行しています。

内乱時にはボディガード付きのタクシーなどもあります。

現在、特に心配されることはないと言われていますが、タクシーによる外国人の誘拐も横行していた為、注意が必要です。

白タクや流しのタクシーの利用などには、メーターの確認から料金の交渉なども含め、警戒しながらの利用が必要となるでしょう。

安心して利用する場合は、信頼できるタクシー会社を調べてから向かってください

まとめ

イラクは戦争をしていた国ですが、意外と近代的な街並みが楽しめる場所でもあります。

危険な状態でなければとても楽しく過ごすことができる国ですが、まだまだ警戒が必要で緊迫した状況も継続している部分もあるのです。

現地でトラブルに遭う危険性も高いので、本当に十分な注意が必要です。

もしも訪れる予定がある、予定を立てているのなら、万全の準備と覚悟をして行ってください。

決して油断せずに、楽しめるような思い出を作りましょう。

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